リーマンショック後の本格下落と株価回復時期はどんな流れだった?

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株の大暴落の歴史として語られることが多い事件にリーマンショックというものがあります。

このリーマンショックでは一連の流れによって日経平均株価が半分以下にまで大暴落しました。

この記事ではリーマンショック前後のチャートから

  1. どういった流れで本格下落したのか
  2. その後の株価回復時期はいつ頃だったのか

といった点を見ていきたいと思います。

2019年12月末~2020年3月も新型コロナウィルスによって日経平均株価が大暴落していますが、リーマンショックの流れを参考にしたいところですね。

    

リーマンショック後の本格下落時期

リーマンショックという言葉ばかり有名になっていますが、実はその前段階にはサブプライムローン問題という背景がありました。

簡単に言えばサブプライムローン問題がきっかけでリーマンショックという金融恐慌が起きたので、そういった意味ではリーマンショック自体がタイムラグのある本格暴落だったかもしれません。

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週足チャートで言えば・・・

リーマンショック後の本格下落時期

こんな感じで

  1. 2007年の6~8月頃:サブプライムローン問題が徐々に発覚し始める(日経平均18000円)
  2. 2007年8月~2008年8月頃:日経平均株価が下落トレンドを維持(日経平均12000円)
  3. 2008年9月頃:リーマンショック発生(下落後の日経平均7000円前後)

という流れになっています。

サブプライムローン問題を基点と考えた場合、およそ1年くらいかけて下落した最後にリーマンショックでクラッシュしたイメージで良いでしょう。

リーマンショック発生から本格下落までタイムラグがある?

上記の図では少しわかりにくいですが、

  1. リーマンショックが発生したとされる2008年9月15日(リーマンブラザーズの破綻日)
  2. 日経平均株価が大陰線で本格下落した週

の間には「週足ローソク足3つか4つほど」のタイムラグがあります。

リーマンショック後の下落

サブプライムローン問題とリーマンショックのどちらを基点にしても、「遅かれ早かれタイムラグがあった後に本格下落している」という点は覚えておきたい要素と言えそうです。

特にリーマンショックは市場参加者が「なんだ意外に大丈夫じゃん」と思った頃に一気に下げているので、巻き込まれる人も多いと思います。

逆に言えば、暴落を引き起こすほど大きな出来事があっても本格下落まで猶予があるとも言えるでしょう。

株価大暴落までには逃げる時間があるので、その間にしっかりとポジション調整なり手仕舞いをしておきたいところですね。

リーマンショック後の株価回復時期

次にサブプライムローン問題~リーマンショックの流れを受けたあと、日経平均株価がどのように回復したのかを見ていきます。

本格下落後の推移としては・・・

リーマンショック後の株価回復時期

週足で見るとリーマンショック後には比較的早い段階で最初の本格リバウンド時期がきていますね。

ただ、これは週足なのでローソク足1つで1週間分の値動きです。

したがって実際の期間としては半年ほどもみ合ったあとに本格リバウンドする流れだったと言えます。

また、本格リバウンド時期の前には・・・

リーマンショック後のリバウンド時期

少し跳ねたあとに一度底値まで戻してから上昇時期に入る流れがあったようです(ダブルボトムか?)。

大暴落のあとすぐに買い出動したくなるところですが、

  1. もみ合い時期を考慮してじっくり様子を見ても良い可能性あり
  2. 買い出動後に一旦下げても慌てず冷静に判断したい

と言えるかもしれません。

リーマンショック級の大暴落ともなれば、多少買いが遅れても株価が安いことに変わりはないので焦らずじっくりと対処する方が大事ですね。

相場の世界では悪いことが続く

リーマンショック後の本格リバウンド時期では、7000円前後だった日経平均株価が12000円付近まで戻りました。

しかし、その翌年には東日本大震災が発生して再び日経平均株価は10000円割れまで戻ってしまいます。

じっくり上げてきた株価もあっという間に戻していて、下げスピードの速さには驚かされますよね。

また、相場の世界ではどれだけ稀少な事件でも悪いことは短期間に集中するものなんだなと感じます。

2020年の新型コロナウィルス大流行もかなり稀少な事件だと思いますが、ここからさらに悪い出来事が起きないことを祈るばかりです。

ちなみに、リーマンショックも東日本大震災後の暴落もその後はもみ合う流れを挟んでから本格リバウンド時期に入っているようですね。

大暴落後に買うのであれば、こういったもみ合い時期とブレイクを確認してからが良さそうです。

暴落直後はリバウンドしても叩かれるのが普通

ところで、リバウンド時期といえば二番底や三番底がキーワードとして想起しやすいです。

少し時間を戻して、サブプライムローン問題後の下降トレンド時期を見てみると・・・

サブプライムローン問題後の下落

複数回のリバウンドによって大きめの安値ができていますが、そこから移動平均線付近で再度売り叩かれていそうなチャートになっています。

個別株でもこういった流れになっている銘柄が多そうなので、やはりリバウンドで安易に買い始めるのは禁物でしょう。

サブプライムローン問題後の流れでわかるように、中期線できれいに抑えられると下落トレンドが維持されやすいと思います。

  1. 下落トレンド入りした後、最初のリバウンドは慎重に観察
  2. リバウンド後に移動平均線付近でどのような値動きをするのか
  3. 下落が長引いたあとのもみ合いでも慎重に観察

といったことを意識してリバウンド狙いをした方が良いですね。

リバウンド時期に乗れた場合でも、手早く利食いする方向性もありだと思います。

まとめ

いかがでしたか?今回はサブプライムローン問題およびリーマンショック後の株価推移から本格下落と株価回復の流れを考察しました。

  1. 事件が起きても本格下落までは猶予があるのでしっかりとポジション調整をしておく
  2. 歴史に残るような大暴落後は慎重に株価推移を観察し、もみ合いまでしっかり確認する

といったことがポイントでしたね。

多少リバウンド時期があっても慌てず、悪い流れは続くものだと意識したいと感じました。

今回は値動きを重視しましたが、「なぜその暴落が起こったのか」をしっかりと考えることも大事です。

原因となった事件がどういった展開になっているかもしっかりと考慮して安いところを拾っていきましょう。

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