どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式売買には色々なスタイルがありますが、その中でナンピン買いと相性が良いのは「長期投資」だと思います。
長期投資期間は個人の考えによりますが、例えば数年における値動きを切り取ると考えれば
- 株価が大きく上がる
- 株価が大きく下がる
のどちらもあり得ますよね。
株価が大きく上がる時期の方が先にきてくれれば良いのですが、逆の場合はナンピン買いをする局面となる可能性もあるでしょう。
この記事ではナンピン買い長期投資法に必要な条件を6つ述べつつ、最後にメンタルのお話を書きました。
実際に株で長期投資していて感じたことですので、ぜひご参考下さい。
ナンピン買い長期投資法における6つの条件
言わなくてもわかるとは思いますが、一応ナンピン買い長期投資法について説明しておきます。
ナンピン買い長期投資法とは
- 長期投資する銘柄を選定する
- 最初の買い値から下がってしまった場合はナンピン買いをする
- 平均取得単価より値上がりするのを気長に待つ
といった手順のことです。
どのような銘柄でも買い値から下がる可能性はありますが、そこでナンピン買いできるかは優良銘柄かどうかにかかっています。
数年だろうが5年だろうが投資期間を長く設定して待つためにはある程度の条件が必要で、どんなことに気をつけてどんな銘柄を狙うのかを考えておかなければなりません。
私が思うナンピン買い長期投資法に必要な条件は後述する6つの因子で、全て必須ではないでしょうができるだけ多く当てはまった方が良いとは思います。
余剰資金で行うこと
まず大前提として「余剰資金で行うこと」があります。
株の長期投資法では投資期間を長く取るので、必然的に体験する値幅も大きくなるわけです。
だからこそ
- 大きな値幅をリターンとして頂ける
- ナンピン買いをする機会も増える
といったことになり、後者の特徴を裏返せば「大きな含み損となる可能性」が露呈されます。
また、大きな含み損という意味でも投資期間が長いという意味でも現金化できる時期は限られてきますよね。
ナンピン買い長期投資法に回した資金は回収したくてもできないので、あらかじめ無くても困らないお金でやっていく必要があるでしょう。
また、余剰資金で行うメリットはもうひとつあります。
それは「長期保有するためのメンタルを保ちやすい」という点ですね。
例えばナンピン買い長期投資法で含み損が20万になった場合、それがお子さんの学資金だったら冷汗ものです。
しかし、既に学資金や生活防衛資金などが別口座に取ってある場合には
- いずれ戻るだろう
- 例え戻らなくても大きな問題にはならない
と考えやすいです。
余剰資金で投資を行うことを軽んじている方もいらっしゃいますが、大前提として大事なことですね。
現物株で行うこと
ナンピン買い長期投資法は長い戦いになることも考えられます。
ナンピン買いするつもりでいたけどすんなり上がってくれたというケースでは問題になりませんが、逆のパターンでは長く含み損を抱えることを考慮しなければなりません。
したがって、いくら資金が少ないからといって信用取引でレバレッジを大きく張ることは長期投資に適していないでしょう。
時間を味方につけ、最終的に利益に持って行くという戦略では現物投資が必須事項です。
「5年だろうが10年だろうが構わずにいくらでも待てるぞ」といった姿勢で行うためにも、ナンピン買い長期投資法は必ず現物で行って下さい。
また、長期的に現物で買っていくためにはある程度の資金が必要ですね。
例えば株価2000円の銘柄を5年で1000株買うのであれば200万が必要となります。
また、1銘柄にだけ集中投資するのは危険ですから3銘柄に分散投資したとしましょう。
同じ規模で買うなら600万必要で、半分の規模にするなら300万。
1銘柄あたり500株保有することを目指すにしても、株価変動によっては100万ずつで足りないことも多いでしょう。
したがって最初の年は予定資金が満額なくても良いのですが、入金を繰り返すなどして体力を増やしていく必要があります。
それかリスクが上がってでも1銘柄に集中するか・・・この辺はあなたの考え方次第ですね。
ちなみに少額資金者には、後述するような戦い方もあります。
まともな銘柄を買う
いくら長期間かけて現物でナンピン買いを繰り返しても、最終的に自分の平均取得単価以上に値上がりしてくれなければ意味がありません。
したがって、ナンピン買い長期投資法はボロ株や仕手株で行っても無意味です。
自分がナンピン買いをして得た取得単価まで戻ってくる可能性が高い銘柄とは
- ある程度の時価総額まで会社が大きくなっている
- 時価総額に合わせた成長性がある
- 最終的な平均取得単価が割高ではなくなる
- 長期保有しても倒産の可能性が低い
などの条件を満たしてくれるものでしょう。
要するに着実に成長してきたようなまともな銘柄に対してナンピン買いする必要があり、まともな銘柄だからこそ長期投資法を適用できるわけです。
市場には短期売買が大好きな人も多いですが、「基本的にはちゃんと成長してくれる企業を適正価格で買って、あとは気絶していれば儲かる」という話もあるくらい。
- 成長性(収益性)
- 割安性
- 財務健全性
は時価総額によって基準やバランスを考えなくてはならず難しいですが、ここを意識するのとしないのでは大きくナンピン買いの成功率に関わるでしょう。
損切りラインを適度に深く取る
今回の記事で大きく意見が分かれそうなポイントは「損切り」についてですね。
ここまでの因子をしっかりと実践しているのであれば、
- いくらでも待てる状況でまともな株に長期投資している
- 株価が戻ってくる可能性は高いと考えている
という状況です。
そういった状況でナンピン買いをしてきたのに、株価が下がったからといって最終的に損切りしてもいいのかという疑問が出てきます。
しかし、その一方で
- じゃぁどこまでも含み損が大きくなっていく状況を放っておくのか
- 株価下落の先に業績悪化が待ち構えていたらどうするのか
といった疑問もあります。もうこればかりは答えが見つからず、
- その銘柄に対して自分がどう捉えているか
- 値動きに対するフィ-リング
- 市場の状況
などで判断するしかないですね。
とはいえ本来の株式売買のセオリーから言うと損切りは絶対にした方が良いので、心配であれば自分の目標とするリターンとの兼ね合いを考えながら適度に深いラインを設定すれば良いでしょう。
損切りラインを適度に深くする理由は長期保有で値幅が大きくなる可能性を加味するためですが、その分だけ実行した場合の確定損失も増えます。
可能であれば事前に買い増しする価格を決めておき、損切りする状況をシミュレーションしておくのもひとつの手です。
配当や優待がある
どうせナンピン買いをしながら長期保有するのであれば、
- 配当金
- 株主優待
などの特典が多くもらえた方が良いですよね。
例えば長年増配が続いていて、なおかつ盤石な企業価値を誇っている銘柄があれば欲しいと思いませんか?
それはあなた以外の投資家も同じですし、株価が下がれば買ってみようかなと考えてもらいやすいです。
いくら配当や優待が豪華でも業績が大きく悪化しては意味がありませんが、多少の下支えにはなるでしょう。
また、株価が下がれば相対的な利回りは大きくなりますよね。
例えば配当利回りが5%以上になった状況でナンピン買いしておけば、ポートフォリオ全体のインカムゲインが上がります。
長期保有だからこそ得られるメリットを考えてナンピン買いすることもひとつの考え方ですね。
地合い悪化を待つ
ナンピン買い長期投資法を始める最適な時期は市場に買い場が訪れているタイミングです。
すなわち地合いが大きく悪化している時期で、それが落ち着いてきた段階でゆっくり始めるのがコツでしょう。
そもそも長期投資はナンピン買いすることが目的ではなく、利益を得ることが目的です。
ナンピン買いせずに済むならそれが一番で、結果的にまともな株をナンピン買いすることもあるというお話ですからね。
できるだけ値下がりリスクを減らすという意味でも株価調整が済んでいる銘柄の方が良いに決まっています。
そういった銘柄が多くなるのは地合い悪化時期で、選択肢がかなり増えるわけです。
ただし、地合いが下がっている最中に掴むのはリスクが大きいので、できるだけ下げ止まりを狙います。
例えば・・・
こういった地合いや欲しい銘柄が赤枠のような時期に拾ってみるわけですね。
必ずしもうまく拾えるかはわからないので、結果的に安値を割り込む可能性もあるでしょう。
そういった場合は再び青枠のような下げ止まりを狙って拾い、これが結果的にナンピン買いになります。
そこからうまく下げ止まって元の価値まで戻ってくれれば、「安くて利回りの大きな時期に拾えて助かったね」という話ですよね。
イメージとしては
- 下げ止まりかな?ここでまず買ってみよう
- あれ、二番底の流れだ
- よし、また下げ止まったからナンピン買いしてみよう(抜けたら損切りか)
- わーい、トレンドが変わって元値まで戻ったぞ
- 長期保有して高値更新を狙うぞ
- よっしゃ!高値更新したぞ、どんどん高みへ昇っていけ!
という感じでしょうか。
良くなり始める時期に開始して、この銘柄なら結果的にナンピン買いしても良いだろうと考えるのが成功するための秘訣ですね。
長期投資法はメンタル的な負担がないのか
この記事を書いていて思ったのですが、「長期投資法はメンタル的に安心できる」というお話は全員に適用できるわけではないのかもしれません。
確かにメンタル的な負担がない部分もありますが、それは「損益状況を無駄に見ずに行えるかどうか」によると思います。
実際にやればわかりますが、配当株に長期投資していても配当より損益状況に目が行きがちなんですよね。
普段、短期売買ばかりやっている人はなおさらそうです。
損益状況(キャピタルゲイン)が悪いタイミングに地合いの暴落でもきた日には、
- 始める時期間違えたかな
- この銘柄は一度売ってしまおうか
と考える時もあるわけです。これは長期投資メインで続けている人と話しても同じことを言っていました。
けれど、そこで「余剰資金による現物投資」という強みを思い出して買い増していくと、何年かかるかわからないが損益状況が改善して旨みが出ることも確かです。
すぐに「やめようかな」というマインドに陥りがちな人は無理をして長期投資・・というか投資そのものをやる必要はないでしょう。
おそらくそういったマインドでは長期投資はおろか、短期売買はその何倍もうまくいかないかと思います。
それでも株式売買を楽しみたいのであれば、やはりコツコツと値下がりを待ちながら長期投資をしていくしかありません。
記事前半で資金の話も出ましたが、現代では単元未満株といって1株単位の少額売買ができるサービスもあります。
中でもSBIネオモバイル証券は
- 月50万までなら手数料無料
- 保有しているTポイントで株が買える
といった単元未満株の中で最もお得なサービスです。
1株500円ならワンコインで、1株3000円でも毎月無理なく買えるので少額長期投資家から人気があります。
例えば、毎月2万の年間24万円分を目指して買っていけば5年で無理なく100万前後のポートフォリオを作れますよ。
ちなみに月額200円必要ですが、代わりにTポイントが200円分貰えて、なおかつそのポイントでも株が買えるので実質タダです。
少額資金の場合はこういったサービスをうまく活用して、自分のメンタルに合わせた無理のないナンピン買い長期投資法をしてみてはいかがでしょうか。
外部参照リンク:SBIネオモバイル証券|サービス概要
まとめ
いかがでしたか?今回はナンピン買い長期投資法に必要な6つの条件を述べました。
- 余剰資金
- 現物投資
- まともな株を狙う
- 損切りラインを適度に深くする
- 配当や優待がある
- 地合いの悪化を待つ
といったことに気をつけ、自分のメンタルにあった規模の長期投資をしていきましょう。
始めから大きな資金で始める必要はないので、少額売買サービスを活用してみることもひとつの考え方です。
関連記事には
がありますのでご参考ください。それではまた!