どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式売買をやっていると、ナンピン買いをする局面もありますよね。
ナンピン買いをしたあとに株価が上がるか下がるかはわかりませんが、どちらにせよいつかは売る必要があります。
ナンピン買いをする場合はあらかじめ売買プランを立てておく必要があるので、売り時もその際に考えておくと良いですね。
この記事ではナンピン買いをした後に
- 含み損が出た場合の売り時
- 含み益が増えた場合の売り時
について考えを述べました。
ナンピン買いをした後の判断に迷う方はぜひご参考ください。
ナンピン買いで含み損が増えた場合の売り時
ナンピン買いとは最初の買値から下がった時に、さらにそこで買い増しを行うことです。
要は含み損の状態で買い増しするわけですが、当初の保有株数より多く買ってあげればそれだけ取得単価を下げることができます。
例えば、最初に株価1200円で100株持っていて、その後に株価900円で200株ナンピン買いしたとしましょう。
もし900円で100株しか足さなかった場合は、単純に1200円と900円の間をとった平均取得単価である1050円です。
しかし、900円で倍の株数を足してあげることで1000円まで取得単価が下がります。
株価が1000円以上で含み益に転じるので、ナンピン買いするのであれば最初は多めに入れた方が良いでしょう。
ただし、その考えでいくとナンピン買いは下げれば下がるほど多く足さないといけません。
そうしないと取得単価を下げる効果が薄まっていきますが、同じ10円の値下がりが続いたとしても、
- 300株保有:3000円の資産減少
- 600株保有:6000円の資産減少
- 1200株保有:12000円の資産減少
と値下がりリスクもどんどん大きくなっていきますよね。
そこで重要になってくるのが「どこまでのリスクを取ることにするのか」という点です。
ナンピン買いから含み損が増えた場合にはあらかじめ決めた損切りラインを遵守することが重要で、そこを考えて売り時を選ばないと
- 取得単価が下がるメリットはどんどん薄まる
- 値下がりリスクもどんどん大きくなる
といった状況になってしまいます。
もちろん潤沢な資金を持っていて、いくらでも倍プッシュや3倍プッシュができるのであればメリットが薄まることはないでしょう。
ただしそんな個人投資家は稀ですので、多くの方はどこまでのリスクを取るかを考え、そこを超えたタイミングが売り時ではないでしょうか。
例えば株価500円が損切りラインと決めているのなら、最初の買値から500円までの範囲でナンピン買いを行います。
損切りを価格ではなく違う条件に設定するのであれば、下げ止まりをしっかりと見届けてからナンピン買いをすることになるでしょう。
値動きの流れを読むことは全てにおいて大事ですが、ナンピン買いの範囲が狭い場合はうまく下げ止まりが確認できずやりづらいこともあります。
そういった場合は無理にナンピン買いする必要はないかもしれませんね。
ナンピン買いで含み益が出た場合の売り時
ナンピン買いで含み益が出た場合の売り時は「なぜその株が下げたのか」を考える必要がありそうです。
銘柄自身の問題なら含み益が乗ったとしてもリスクを下げた方が良いでしょうし、全体地合いの影響であればリスクを残しつつ高値を狙っても良いでしょう。
非常に難しい部分ではありますが、ナンピン買いで含み益が乗った場合の流れで大事なことですね。
ちなみに、ナンピン買いで含み益が乗ったあとのリスクの下げ方としては
- 最初の買値で撤退
- 最初の保有株数だけ残して売却
などがあります。
最初の買値で撤退
例えば、株価1000円で1回目の買いを行ったとしましょう。
そこから株価900円まで下げた時に200株ナンピン買いをして、また株価1000円まで戻りました。
この時の損益状況を分割して考えると
- 最初に買った分:損益0
- 2回目に買った分:2万円の利益
ですね。
株価が元に戻っただけですが、トータルで利益が出ているので手仕舞いすれば資産が増えることになります。
もし銘柄の問題で下げた場合には最初の買値で同値撤退すれば、「危なかったけど戻って良かったね」という話にできるでしょう。
無理して保有を続けたくない場合は、価格が戻ってなおかつ利益が出ただけ御の字とするわけですね。
もっと言えば、同値まで戻らなくてもナンピン買い後の取得単価を売り時としても良いです。
その場合はトータル損益0円となります(手数料は除く)。
最初の保有株数だけ残して売却
ナンピン買いしたあとに含み益が出たけど、全部売るか悩み所というケースもあります。
そういった場合は最初の株数だけ残して売却するのも1つの手ですね。
買い増したままより大きな利益を狙っても良いですが、取得単価を下げたメリットだけを享受して価格が戻ったらリスクを減らす考えもあるでしょう。
例えば、株価1200円で100株買ったあとに、900円でナンピン買いをして、そこから株価が元に戻ったとしましょう。
この時の状況は
- 現在株価:1200円
- 平均取得単価:1000円
- 保有株数:300株
- 含み益:6万円
です。
もしここで、100株だけ残して売却した場合は
- 平均取得単価:1000円
- 保有株数:100株
- 含み益:2万円
という状況に変わりますが、これは最初に株価1000円で買った時よりかなり良い状態になっていますよね。
取得単価が下がって含み益が出ているので、メンタル的にもさらなる値上がりを待ちやすいでしょう。
また、取得単価である1000円までは資産減少リスクがないわけで、最悪はそこで同値撤退をすればノーリスクです。
さらに言えば、結果的に1000円で同値撤退しても最初に4万円は利食いしているので資産はトータルで増えています。
含み益が出た状態で売り時に悩む場合は、取得単価を下げつつリスクを減らす方向性もありですね。
システムの問題で「買った値段ごとに保有株数が管理されているケース」もあるでしょうが、その場合は最初の買いを同値撤退した上で2回目の買いを半分利食いするなどで対応できるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はナンピン買い後の売り時についてご紹介しました。
含み益か含み損かで考えたい点は変わりますが、
- なぜ値下がりしたのか
- どこまでのリスクを取るのか
- メリットを享受しつつリスクを下げたいか
といったことが大事だと思います。
ナンピン買いで予定よりポジションが大きくなった場合は、欲張らない売り時を考える方がおすすめです。
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