どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株のデイトレをやっていて「ナンピン買いしたいな」と思うこともありますよね。
しかし一般的にナンピン買いはいけないものだとも言われているので、その考えが邪魔をして見送ってしまう方もいるでしょう。
そういった時に限って株価が大きく戻り、ナンピン買いしておいたら良かったとなるものです。
この記事では株のデイトレにおいてどういった考え方でナンピン買いをするのかを述べました。
個人的にはデイトレでナンピン買いすることは珍しくないと思いますが、自分なりにポイントを考えておく必要はあるでしょう。
デイトレを行っている方はこの機会に考えてみてはいかがでしょうか。
株のデイトレでナンピン買いはあり?
まず株のデイトレでナンピン買いをするための基本的な考え方を述べます。
株とFXのデイトレにおける一番の違いは「板によって流れが読めるか」です。
株の売買には板という便利なシステムがあり、そこに気配値と呼ばれる情報が並んでいます。
通常の板であれば、
- 注文株価
- 買い注文数
- 売り注文数
が確認できますし、フル板であれば
- 通常の板では表示されない広い範囲の気配値
- 売り買いの件数や累計
- 引け成りなどから大引け価格の把握
- 現状のローソク足や出来高推移
などまで確認可能です。
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デイトレでナンピン買いする状況とは、これら板状況によって反発が期待できそうな状況だと考えます。
板読みで少し先の値動きを推測できるのはデイトレだけの特権なので、このメリットを活用しながらナンピン買いをするべきではないでしょうか。
ただし、ここで注意したいのは「ナンピン買いをしようと最初から思わないこと」です。
最初に買いを入れる箇所は大事なので、まずは基点をしっかりと見極めることを重要視します。
ナンピン買いをするとしても、その際の考える順序としては
- 株価が上がりそうだから買いを入れよう
- 予想に反して下がったから少し様子を見よう
- 板を見た感じでは株価が戻ってくれそうだ
- 結果的にナンピン買いをしてみよう
といったイメージですね。
最初からどうせナンピン買いするのだからと考えているとうまくいかないことが多いので、値動きを判断した上で「結果的に」ナンピン買いすることになったくらいがちょうど良いでしょう。
デイトレのナンピン買いと寄付き安値の重要性
株のデイトレでナンピン買いする場合は板を見ることが重要だと述べましたが、もうひとつ重要なものがあります。
それは「寄付き安値」です。
ここで言う寄付き安値とは当日のザラ場が開始される9時から15分程度に形成される最安値のこととします。
別に15分でも30分でも良いのですが、考え方としては「寄りつき後の一定時間で価格が折り合いをつけるだろう」というイメージです。
寄付きはザラ場において最も売り買いが集中しやすい時間帯で、この時にどの辺の価格に安値が折り合うかは大事でしょう。
したがって株のデイトレでナンピン買いをするのであれば、最初の需給が折り合った「寄付き付近の安値」を目安に行うべきです。
また、この時にどんな風に安値をつけるのかも重要だと思います。
例えば・・・
この2パターンを比較した時には、当然ながら最初に安値をつけてから上がってくれた方が値動きとしては強そうですよね。
デイトレはなるべく強い値動きが続く銘柄に順張りしたいので、寄付きがあまりに弱く寄り天が濃厚の場合はそもそもナンピン買いする状況ではない可能性があります。
この判断が非常に難しいところなのですが、連続陰線だからダメとか連続陽線だから良いということではないでしょう。
例えば連続陰線でも小幅なものであればちょっとした調整に感じますが大陰線が何本も連続しては寄り天の印象が出てきますよね。
あくまで寄付きの値動きにどういった印象が持てるかという観点で考えつつ、
- その銘柄をデイトレ候補に選定した理由
- 安値をつけたあとの値動き
を考慮して買いを入れることです。
その上でさらに板読みをして、結果的にナンピン買いをすることになるか・・・というイメージで良いかと思います。
デイトレのナンピン買いにおけるポイントをまとめると、
- なぜその銘柄をデイトレ候補にしたのか
- 寄付き後の15~30分くらいの値動きで市場がどういった価格で折り合ったか
- 安値の位置とつけ方はどんな印象か
- 寄付き安値をとりあえずの底値と考え、そこを大きく割らない限りはナンピン買いの余地がある
- 最初の買い地点と板の動きからナンピン買いしても良さそうか考える
- ナンピン買いを前提に買うのではなく、結果的にナンピン買いになった
という感じです。
値動きは板とチャートのどちらで考えても良いですが、どんどん下げていきそうな場合には下手にナンピン買いしてはいけません。
デイトレでナンピン買いができた実例
では実際にデイトレでナンピン買いができた例をご紹介します。
今回例として挙げるのは、日経平均株価が下がると値上がりする性質を持つ「ダブルインバース」という銘柄のデイトレです。
この時期の日経平均株価は世界的な景気減速が懸念されていて、非常に指数が弱い状況でした。
数日前には下髭陽線で反発する場面もあったのですが、この日の日経平均株価における寄付き位置は・・・
図の黄色線の位置となり
- 前日終値からギャップダウンで寄り付き
- かなり直近安値に近い位置
という状況でした。
もしここを割り込むようならダブルインバースの株価は上がりやすいと感じたので、デイトレ銘柄として選定しました。
肝心のダブルインバースの寄付き安値ですが・・・
日経平均株価が寄付き後に少し反発したことを受けて連続陰線となる流れでしたが、その後は反発してV字に安値をつけていますね(黄色線)。
私が最初に買いを入れたのは高値ブレイクした部分です(青線)。
理由としては
- 日経平均株価はこのまま直近安値を割っていくだろうと考えた
- ダブルインバースの寄付き安値とそれなりに近い位置関係だった
という点が挙げられます。
ただ実際には・・・
9時半を過ぎると再びダブルインバースは下げ始めて寄付き安値に向かう流れとなりました。
ブレイク箇所で最初の買いを入れているので含み損の状況ですが、ここで考えたいのは
- このままダブルインバースが寄付き安値を割り込んで下げそうか
- 逆に言えばこのまま日経平均株価が大きく反発することになるか
- 寄付き安値で板がどう動くか
といったことです。
もし寄付き安値付近で反発するようなイメージが持てれば、そこでナンピン買いをして最初の買い値以上に株価が上がる状況を狙えるからですね。
実際の板状況は残っていませんが、少し先のチャートを見てみると・・・
このように寄付き安値を多少割り込んだものの、連続して短い下髭が発生していました。
簡潔に言えば、
- 寄付き安値付近で買い支えが入った
- 寄付き安値を割ってもすぐに戻す状況だった
ということです。
この状況を根拠に含み損でも買い増し、すなわち結果的にナンピン買いをすることにしました。
その後の値動きとしては・・・
このように再度ブレイク高値を超えて続伸する値動きとなっています。
ちなみに日経平均株価の動きと照らし合わせると・・・
銘柄選定の根拠通り、日足の直近安値を割り込むと下げが加速する状況でした。
また、安値を割り込んだタイミングはナンピン買いをした少しあとの時刻になっているのでイメージ通りの値動きだったと言えそうです。
このように、デイトレでナンピン買いをしたければ
- 銘柄選定の根拠
- 値動きからどういう流れを想定するか
を考えた上で行うのが重要でしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は株のデイトレでナンピン買いをする考え方についてお話しました。
ナンピン買いをせずに上がってくれる方が良いわけで、そのためには最初の買いが大事です。
ナンピン買いをするにしても寄付き安値など目安を決めて、根拠がある買い増しをするべきでしょう。
デイトレで反発が期待しやすい根拠は、やはり板を始めとした値動きが考えやすいですね。
最初からナンピン買いを狙わず、値動きを考慮しながら判断していきましょう。
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