どうも、ひげづら(@higedura24)です。
国内株式市場では日経平均株価が主要指数として認識されていて、日々その値動きが注視されています。
また、それと同時に市場全体の状況として
- 値上がり銘柄数
- 値下がり銘柄数
がそれぞれどれくらいだったのかもチェックされていますよね。
この時、「日経平均株価が値上がりしているのに全体の値下がり銘柄数は多い」というケースやその逆もあるでしょう。
株初心者さんの中には
- 日経平均株価が値上がり ⇒ 値上がり銘柄数が多い
- 日経平均株価が値下がり ⇒ 値下がり銘柄数が多い
となりそうなのになぜ?と感じる方もいるはずです。
この記事ではその理由や、そこから考えられる地合いの考え方について述べました。
その日がどのような相場だったのか考える上で大切なことですので、ぜひご参考ください。
日経平均株価が値下がりなのになぜ値上がり銘柄数が多いのか
結論的には、日経平均株価を構成しているそれぞれの銘柄には「日経平均寄与率」というものがあるからです。
日経平均株価は算出方法の特性上、単純に株価が大きい銘柄(値がさ株)ほど与える影響も大きくなります。
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例えば株価1万円の銘柄Aよりも株価1000円の銘柄Bの方が寄与率は小さいわけですね。
仮に銘柄Bの時価総額(企業としての価値)が高いとしても、日経平均株価に与える影響は小さくなります。
株式の価値は時価総額によって決定される側面があるので、これはおかしなことではあるでしょう。
ただ、市場の仕組みとしてはこれが現状です。
昨今では時価総額比重の指数に見直そうという動きもありますが、これが日経平均株価の特徴なんだと覚えて下さい。
値がさ株の値動きが大きくなれば引っ張られやすい
上記をふまえると、例えば値がさ株の代表格である
- ファーストリテイリング
- ファナック
などの値動きが大きいと日経平均株価も同じ方向に引っ張られやすいわけです。
極端な話、値がさ株が軒並み10%安となっていたらそれだけで日経平均株価を100円以上押し下げることもありえます。
こういった状況下では「値上がり銘柄数>値下がり銘柄数」でも日経平均株価がマイナスとなるので、見かけ上の弱さかもしれません。
ここから考えられることは、日経平均株価のプラスやマイナスだけでなく相場の中身を見る必要があるという点です。
日経平均株価だけでなく中身を考えよう
相場の中身を見るためには
- 寄与度ランキング
- 業種別指数
の状況を考えるのが基本です。
日経平均株価寄与度ランキング
先ほど、日経平均株価の構成銘柄ごとに寄与度が異なると言いました。
こういった「その日の値動きに大きく寄与した銘柄ランキング」は検索すれば簡単に調べられます。
外部参照リンク:日経平均寄与度ランキング
こういった情報を利用して、「値上がりと値下がりそれぞれに貢献した銘柄がどんな顔ぶれか」を見れば相場の方向感も捉えやすいです。
例えば、
- 値上がり寄与度:内需株が多い
- 値下がり寄与度:外需株など景気に敏感な企業が多い
という状況であれば「市場にはリスクオフの流れが広がったんだな」と考えられるでしょう。
ランキングを活用するという意味では「値上がり(値下がり)銘柄ランキング」も同様の使い方ができて、その顔ぶれによってどういった分野に資金がきたのか想像しやすいです。
業種別指数
日経平均株価と合わせて確認しておきたいのは業種別指数です。
業種別指数とは「事業内容によって区分されたセクター別の値動きを表す指標」で、こちらも状況判断に役立ちます。
例えば日経平均株価がマイナスであっても・・・
このように業種別指数に前日比プラスが多いケースもあるでしょう。
また、ここで確認しておきたいのはどのセクターが活発になっているのかという点ですね。
- 相場が不安定になってくると電力・ガス会社といった内需系が活発になる
- 為替が弱いと自動車など影響の大きいセクターが弱くなる
といった傾向があるので、状況証拠のひとつとなります。
必ずしもセオリー通りの組み合わせで動くかはわかりませんが、相場状況の考察をするのにかなり役立つでしょう。
ちなみに上記の業種別指数は楽天証券のスマホアプリを活用したものです。
楽天証券では業種別指数を検索画面から一覧表示できるので気軽に確認できるメリットがあります。
また、マーケットスピード2というPCツールでは・・・
このように一覧チャートで推移を確認できます。
無料口座さえ持っていれば誰でも使える機能ですので、知らなかった方はぜひご活用ください。
まとめ
いかがでしたか?今回は日経平均株価の値動きと値上がり(値下がり)銘柄数の関係になぜ相違が起きるのかを述べました。
日経平均株価の算出方法によって当たり前に起こることなので、しっかりと相場の中身まで確認していきましょう。
また、肝心なことは数字だけでなく状況を考察することです。
どのような流れが地合いを支配しているのかまで考え、適切な分野に資金を移動していきたいですね。
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がありますのでご参考ください。それではまた!