信用売り残の増加と減少の意味

信用売り残の増加で市場の見解を考察するためのひとつの考え方とは?

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株式投資の世界では

  1. 信用買い残
  2. 信用売り残

の推移がとても重要視されます。

これらは信用取引の未決済分がどれくらいあるかを教えてくれるもので、将来的な需給を示すからです。

また、その変化を追っていくことで値動き内部の流れを掴めるケースがあり、売買ヒントとなることもあるでしょう。

今回はそんな信用買い残や信用売り残についてのお話をしたいと思います。

ただ、どちらも似たようなことが言えるのでこの記事では信用売り残にフォーカスして考えを述べました。

具体的には

  1. 信用売り残の増加や減少が意味するものとは
  2. 信用売り残ランキングの銘柄変化からわかること

についてです。

あくまで私の妄想ですが、実際に合致することもあるので頭の片隅にでも置いておくと良いことがあるかもしれません。

信用売り残の増加が意味するものとは

一般に信用売り残とは空売りされたまま未決済になっている建玉を示します。

通常、空売りは返済期限6か月となっているので

  1. 信用売り残は6か月の間に買い決済される
  2. 信用売り残が平均出来高に対して多いほど、将来的に株価上昇を起こす

なんてことも言われていますよね。

言わば信用売り残は「将来の買い需要」を示すものと考えられているわけです。

例えば1月に大きく信用売り残が大きく増加したとすれば、そこを基点に半年間が着目されやすいということ。

地合いが大きく悪化した場合にも、そこから半年後の変化に注目しましょうというのが理屈です。

個人的には信用売り残が多いからといって6か月以内に大きく上がるかはわからないと思っていますが、このような話が一般的には言われているでしょう。

信用売り残が多いと弱気銘柄

信用売り残の増加にはもうひとつ側面があって、個人的にはこちらの方が大事かなと思います。

それは「弱気派が多い銘柄かどうかがわかる」という点です。

この弱気を具体的に言うと、

  1. 株価が上がりすぎていてそろそろ下がってもおかしくはない
  2. 業界全体として低迷しているだろう

といった考えが飲み込みやすいものでしょう。

例えば、この記事を執筆している時点ではある新興銘柄の信用売り残増加が著しいです。

信用売り残の増加

赤字企業のため元々弱気派は多いのですが、直近で材料が出たため急騰していることがポイントなのかなと思います。

弱気派としては「こんな銘柄は株価が下がっていくだろう」と考えていたのに、急に株価が上がったわけなので逆張り売りを仕掛けたい局面ですよね。

だから急騰タイミングに信用売り残がガツンと増加してしまったのではないでしょうか。

これは赤字企業でなくてもあり得そうで、

  1. 減益傾向が強い
  2. 通期計画の進捗率が悪い

といった銘柄にも言えることかもしれません。

次に、信用売り残の増加が慢性的に続いている銘柄群に着目するとどんな見方ができるか考えてみます。

例えば、信用倍率上位(信用売り残が多いランキング)を見ると・・・

信用売り残上位ランキング

地方銀行の名前がちらほらと食い込んでいますね。

信用売り残が多いと弱気銘柄だという観点で考えれば、市場の見解として「まだまだ地方銀行は悪戦苦闘が続く」という見方が強いのでしょう。

銀行業界全体として国内の低金利に苦しむ状況ですし、まだまだ信用売りは続けるぞという意思の表れなのかもしれませんね。

このように「信用売り残が多いと弱気銘柄という可能性があるのでは?」と思います。




信用売り残が多いと必ず株価が下がるわけではない

ここで自分に言い聞かせておきたいのは「信用売り残が多いからといって必ず株価が下がるわけではない」ということですね。

例えば先ほどの「材料が出て急騰したけど信用売り残が多い銘柄」も、あのままダラダラと下がるかはわからないでしょう。

材料的には決して弱くはなさそうですし、トレンド転換していればむしろ信用売りを残している投資家が苦しむ展開です。

銀行業界も(あり得ないでしょうが)金利がトントン拍子に上がっていけば株価上昇と同時に

  1. 信用売り残の減少
  2. 信用買い残の増加

が起きる可能性は高いですよね。

結局何が言いたいかというと、信用売り残の増加はそれ自体を売買シグナルとして考えるのではなく

  1. 市場が弱いと感じている銘柄や分野はどこか
  2. 信用売り残の増加や減少で気づける市場変化はないか

という点に着目すべきだということです。

ちなみに人気優待銘柄にはクロス取引目的の信用売りが入りやすいので、そういった意味でも信用売り残が多いからといって株価下落ではないでしょう。

記事執筆時点の2月における信用売り残増加ランキングには

  1. イオンモール
  2. ビックカメラ
  3. リンガーハット

などが挙がっていますが、いずれも2月権利確定の優待銘柄です。

信用売り残ランキングの銘柄変化に着目

ここまで

  1. 信用売り残が多いとどんなことが推測できそうか
  2. 信用売り残の増加からどんなことを考えるか

を述べました。

これを調べるために最も役立つツールは「信用売り残増加」や「信用倍率が低い」ランキングでしょう。

これらはヤフーファイナンスでも簡単かつ無料で閲覧できるので、ご存じでない方はぜひ一度覗いてみてください。

例えば、急にランキングに浮上し始めた銘柄があった場合にはどんな銘柄でどのような値動き状況か見てみると良いです。

その時期の地合いが悪ければ、その要因との関連性はどうか考えてみるのも面白いと思います。

もし関連銘柄群がまとまってランキング上位にきたら地合いとの関連性が高いと考えて良さそうです。

チャートの同じ時期で信用売り残が増加傾向だったらわかりやすいですね。

信用買い残増加ランキングと比較

信用売り残増加ランキングに一定の関連性があったら、信用買い残増加ランキングと比較してみると良いかもしれません。

悪地合いで逆に株価が上がりやすい銘柄をいち早く見つけられる可能性もありますし、市場がどういった銘柄に注目しているかわかれば次の流れも読みやすいでしょう。

信用売り残や買い残ランキングは習慣的に見ていくことで、自然と注目銘柄がわかってくると思います。

信用売り残の減少が意味するものとは

ここまで信用売り残が多いと弱気銘柄だとお話しましたが、逆に信用売り残の減少が起きた場合は「市場の不安が後退したこと」を意味します。

単純にある程度下がったから買い戻しされただけということもありますが、その日の上昇と信用売り残減少ランキングを照らし合わせることではっきりするメリットはあるかと思います。

何かしらの要因が絡んで信用売り残が減少したとすれば、市場の不安が解消に向かっていると考えやすいでしょう。

もし自分がその銘柄の買い場を探っている状況だったとすれば、信用買い残の状況を見ながら売買を検討して良いかもしれませんね。

信用売り残の増加や減少と値動き推移を併せてみることで、その銘柄が市場にどう見られているかを感じ取れるのではないでしょうか。




まとめ

いかがでしたか?今回は信用売り残の増加や減少について考えを述べました。

信用売り残や買い残が多いとどういう意味か悩みますが、ひとつの考え方となるでしょう。

信用売り残ランキングは買い残ランキングと比較しながら定期的に見ていくことをおすすめします。

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