どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式投資の世界では「今回の損失は高い勉強代だったな」なんて表現があります。
この勉強代という表現は普段の生活でも失敗を比喩する表現として使われていますが、皆さんはこれについて考えたことがありますか?
私生活では勉強代といってもせいぜい数万円など大した金額ではないのですが、株式投資では違います。
暴落時には笑えない損失額を勉強代として支払っている人もいて、投資を始めると感覚が鈍るよな・・・と感じることもありませんか?
そこでこの記事では
- 株の世界の勉強代とはどんなものか
- 勉強代は必要なのか
- 損失の原因となるものは何か
- どれくらいの損失なら勉強代と割り切れるのか
といった点について書きました。
考えが大きく分かれるところではありますが、今一度考えてみて良いのかなと思います。
特に初心者さんは胸に手を当てて考えてみましょう。
株の暴落と勉強代
一般に勉強代とは「何かしらの失敗で生じた損失のこと」を言います。
要するにお金がかかった失敗のことを比喩するもので、一般的な表現として浸透しているものですよね。
個人的には自分の考えが甘かったせいで生じたという点を重んじていて、悔しいので2度と同じ過ちは繰り返さないぞと思う失敗のひとつです。
この勉強代という表現は株式投資の世界でも同様に使われていて、「過去に支払った損失額」と言い換えられるでしょう。
ちなみに私が初心者時代に行った最大損切り額は100万ほどですが、皆さんはどうでしょうか。
私が問題だと思っているのは、株の世界でこの勉強代が当たり前のように言われていることです。
確かに暴落時には勉強代を支払う人は多く、それによって改めた部分もあります。
しかし、株価の急落や暴落は年に数回ほどあるのが普通ですよね。
大なり小なり損失が生じやすい期間は毎年のように訪れるのに、その度に勉強代を支払っていては身が持ちません。
馬鹿にされることはあっても、勇者のように扱われるのは違うと思います。
それなのになぜ株の勉強代は当たり前のように扱われているのか?
その理由は「現状で大きく勝てるようになった人たちはもれなく過去に大きな勉強代を払っている」と言われるからでしょう。
- 今はあんなに勝てている人だって昔はこんなに負けたのか
- 今負けてもこれから上手くなれば勝てるんだ
こういった風潮が勉強代を美化しているのかもしれませんね。
株の暴落で損失が生じるメリットとデメリット
株価暴落時の損失(勉強代)が美しいものであるなら、そのメリットやデメリットはどのようなものでしょうか。
それぞれ考えられる最大のものを挙げてみます。
メリットは間違いを見直せること
株の暴落時に勉強代(損失)を払うことで売買が上手になるのであれば、そのメリットはただひとつ。
その大きな失敗によって一念発起できるという点がメリットで、これが「昔は大負けしたけど今は儲かっている」という現状につながっていくはずです。
悪い考えを改めて良い売買につなげることが勉強代の意義なのかもしれません。
逆に言えば、
- 勉強代を払ったからといって是正しなければ意味がない
- 是正しなければいくらでも勉強代を払うはめになる
といったことも言えそうです。
私の場合で言えば、
- 資金管理ルールを見直して、大きな損失が出づらくした
- 売買日誌などそれまでやっていなかったことを取り入れた
といった対策によって確かに変わった部分はありました。
勉強代があとあと美しいものになるとすれば、こういったことが必要だと思います。
・・・ただ私の場合は、いつまでも初心者時代の損失がトラウマになっているとだけ言っておきましょう。
(たぶん)今でこそ恩返しできていますが、あんな損失を出すくらいなら家族を旅行にでも連れて行けば良かったと後悔しています。
デメリットはお金が減ること
結論を言ってしまうと、勉強代は美しいものでもなんでもなくデメリットが大きいと私は思っています。
なぜなら損失額が大きければ大きいほど「お金が減る」からです。
- 自分はなんてことをしたんだ
- 株なんてやらなきゃよかった
なんて思う人も多いはずで、場合によってはそのまま退場して投資に対する大きなトラウマを抱えそうな気がします。
失ったお金があれば何ができたかなと考えると、やるせない想いがこみ上げてきて
- こうなる前にもっと気をつけていれば
- あの時こうしておいたら良かった
とたられば話をしてしまう方も多いのでは?
というか勉強代をいくら支払ったところで、全ての悪い点が直るわけでもないですよね。
個人的には
- 通常の損切りはともかく、勉強代と呼べるほど大きな損失なんてする必要はない
- 大きな損失が出る前にちゃんと売買ルールを組み立てて、少なくとも資金管理はしておくべき
- 少ない損失でたくさんの悪い点を是正していくべき
だと思います。
暴落で勉強代を払うことになる原因
株で勉強代が発生する原因としては、やはり「資金管理について考えていなかった」という点が挙げられるでしょう。
「いくらまでの損失額なら勉強代として許容できるか」を考える前に、
- 自分が資金をいくら持っているのか
- 通常時にそのうちのいくらを使うのか
- 1銘柄にどれくらいまでお金を投入するのか
- 最大で何銘柄まで保有するのか
こういったことを株価暴落前に最低でも決めておいた方が良いです。
資金管理の失敗で最も多いのは「信用取引で無駄にレバレッジを張ること」ではないでしょうか。
- 考えなしに買って資金額以上に保有している銘柄があった
- 本命銘柄よりサブ銘柄の方がたくさん保有していた
- レバレッジが高い状態で数ヶ月も放置していた
なんて方は要注意ですね。
普通の世界なら他人にお金を借りてまで買い物をするなんてありえないわけですが、それが日常的に行われているのが株の怖いところ。
信用取引という名称でカモフラージュされて普通のことだと錯覚してしまいますが、実は気楽にできることではないんです。
手数料などのコストを抑えたいのだとしても、自己資金の範囲で行うべきではないでしょうか。
私もそうでしたが、初心者さんは買いたいままに売買ボタンを押しますよね。
だから信用取引のリスク面ばかり背負ってしまうのだと思います。
結果的に百万単位で失い、退場するケースも多そうなので気をつけてくださいね。
株の損失で勉強代と割り切れるのはいくらまで?
最後に、株価暴落時において高い勉強代だったなと割り切れる損失額はいくらか考えてみます。
ここは個人の考え方や資金額次第ですが、個人的には100~200万くらいが妥当なイメージです。
300万を超えてくると、もはや女性の平均年収レベルになってくるので笑えません。
笑えたとしてもかなり引きつった笑いですね。
金額で言うとわかりづらいですが、例えば
- 1年間ただ働きしたレベル
- 普通車一台が爆破されたレベル
- 日本の温泉巡りができるレベル
- アメリカのディズニーランドで豪遊できるレベル
- 世界一周クルーズ旅行ができるレベル
など違う概念に置き換えると我に返ることができるはずです。
100万円の勉強代でも十分多いですが、年間貯金額よりちょっと少ないくらいだと思うのでリカバリーしやすいと感じます。
自分の売買規模と腕前を考えたときに、
- 資金額が大きすぎるかな
- 無謀な売買をやっているな
- 20%の損失でも笑っていられないかも
と感じるのであれば、今すぐポジション調整をした方が良いです。
勉強代なんていくらであろうと払わないに超したことないわけで、早めに資金管理の重要性に気づけたらそれだけで儲けものですよね。
まとめ
いかがでしたか?今回は「株価暴落時に勉強代と割り切れる損失額はいくらか」についてお話しました。
確かに大きな勉強代ほど記憶に残り、是正しようという気持ちも起きやすいかもしれません。
しかし、できることなら少ない損失を積み重ねながら日々少しずつ悪い点を見直していきたいですよね。
いくらであろうと、高い勉強代を市場に払うくらいなら有意義なお金の使い方を選んだ方が全然マシです。
読者さんには私のように後悔する前に、ぜひ資金管理について考えてもらいたいと思っています。
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