株の二階建て取引とは

株の二階建て取引とは禁断の技!意味と計算式とメリットデメリットなど解説!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株の世界には「二階建て取引」という言葉があるのをご存じでしょうか。

二階建て取引とは株式市場の仕組みを使って最大限に資金効率を高める方法として知られています。

個人的にはリスクが大きい方法だと考えているので、活用する際はメリットとデメリットを理解した上で行うようにしましょう。

この記事では

  1. 二階建て取引の仕組み
  2. メリットとデメリット
  3. 最大建玉の計算式
  4. 代用掛目と規制銘柄
  5. 二階建て取引はやるべきか

について述べましたので、ぜひご参考ください。

株における二階建て取引の意味とは

株の二階建て取引とは、同じ銘柄に対して

  1. 現物取引
  2. 信用取引

を同時に行うという意味です。

この語源は信用取引の保有分を「建玉(たてぎょく)」と呼ぶことと家の階層構造からきていて・・・

株の二階建て取引の意味とは

図のように現物株を担保に信用取引を乗せる様子を表しています。

二階建て取引は現物株を信用取引の担保として扱う仕組み上、買い目線のみのお話です。

空売りでは二階建て取引を行えませんので覚えておきましょう。

メリットは資金効率を最大限に高めること

株で二階建て取引を行うことのメリットには

  1. レバレッジが通常よりも大きくなること
  2. 集中投資した銘柄が上がったときの利益も大きくなる

の2つがあります。

要するに資金効率を無理矢理上げて、同一銘柄に対する利益を底上げしたいというのが根底の考えとしてあるわけです。

したがって二階建て取引を行うとすれば「この銘柄は絶対に上がる!」という根拠がなければならないとも言えますね。

ただし、後述するように少しも下がってはいけない状態をキープすることになるのでそれ以上にリスクが大きいでしょう。

デメリットは下落リスクが最大限に高まること

株の二階建て取引は現状の資金を本来決められたレバレッジ以上に高める強引なやり方です。

資金を目一杯に膨らませて運用するわけですから、利益の一方で損失リスクもこれ以上ないほどに大きくなります。

したがってデメリットとしては

  1. 株価下落リスクが大きい
  2. 追証となった時に強制決済をしても不足金が生じやすい

というものが挙げられ、借金生活となる原因の代表格と言えるでしょう。

下落リスクが大きくなることの具体的な内容は「現物株と信用建玉のダブルで値下がりを被る」というものです。

例えば、通常の信用取引であればレバレッジ3倍をかけたとしても

  1. 現金:100万円
  2. 信用枠:300万円分の保有株A

という状態ですよね。

この時に保有株Aに10%値下がりが起きても、信用枠の評価が10%(30万円分)減るだけです。

しかし二階建て取引の場合、担保評価率80%としたとき

  1. 現物株:100万円分の保有株A
  2. 信用枠:240万円分の保有株A

と合計で340万円分保有していることになります。

保有株Aが10%値下がりすれば、34万円の損失となるので通常よりも4万円も損失が多くなるわけです。

利益と一緒に損失も大きくなる点が二階建て取引のデメリットと言えます。




最大建玉額の計算式

先ほど少し記述がありましたが、二階建て取引では現物株がまるまる担保として評価されるわけではありません。

通常は代用有価証券を担保として差し出す場合に何割分として評価するか(代用掛目)が証券会社ごとに設定されているので、それをもとに最大建玉額を計算します。

具体的な計算式は

  • 最大建玉額 =(代用有価証券の金額 × 代用掛目)÷ 委託保証金率

となっていて、例えば・・・

  1. 現物株:200万
  2. 代用掛目:80%
  3. 委託保証金率:25%

という場合であれば

  • (200万 × 80%)÷ 25% =640万

が最大建玉額となります。

このケースであれば現物株200万と合わせれば同一銘柄を840万円も保有可能というわけです。

通常の信用取引であれば200万の3.3倍(660万)までしか保有できませんが、二階建て取引を行うことでさらに大きな金額を保有できます。

代用有価証券がどれくらいの担保となるのかは証券会社に依存しますが、現物の80%前後が目安でしょう。

ちなみに大手証券会社の代用掛目をまとめると

  1. SBI証券:80%
  2. 楽天証券:80%
  3. マネックス証券:80%
  4. 松井証券:80%

となっています。

また、計算式に組み込まれている保証金維持率も証券会社に依存するので、この2つの変数によって現物と合わせた時の最大レバレッジが決定される流れです。

ちなみに担保率を80%に固定した場合、保証金維持率が25%と30%では

  1. 25%:レバレッジ4.2倍
  2. 30%:レバレッジ3.6倍

という計算結果ですのでご参考下さい。

二階建て制限銘柄では代用掛目が変化する

先ほど、代用掛目は80%が目安と言いましたが実は例外もあります。

証券会社によっては二階建て規制銘柄というものを指定していて、その場合は代用掛目が0~80%未満に調整されるのが現状です。

代用掛目が0%ということは「その銘柄は現物を担保として評価しませんよ」という意味になるので、そもそも二階建て取引ができないということになります。

0%より多い場合でも、場合によっては現金を担保にするよりも合計保有額が低くなるので二階建てのメリットもありません。

代用有価証券の掛目や規制銘柄を知りたい場合は「〇〇証券+代用掛目」や「〇〇証券+代用掛目+規制」で検索してみましょう。

二階建て取引はやるべきか

結論的には二階建て取引をおすすめすることはできません。

というかそもそも信用取引自体を私はあまり使わない人間なので、知識として持っているだけに止まっています。

差金決済や手数料対策としてデイトレで1日信用を行うことはありますが、自分の資金範囲を超えてまで売買をすることはありません。

例えば最大レバレッジ3.3倍で建玉を持ち越した場合、そもそもスタートの保証金率が33%ほどなのでわずかな下落で最低保証金率を下回ってくる状況です。

個人投資家がリスクを負ってまで二階建て取引をしたい銘柄は新興銘柄だと思いますが、多少のブレもなく上がらないといけないレベルですよね。

たった数%の下落率ですら補えないほどの体力ではメンタル的にもどうなのかな?と感じます。

冷静に判断しなくてはならない局面であってもうまく立ち回れない可能性が高く、メリットよりリスクが大きそうだなと思いませんか?

鉄の心臓や追証や不足金に耐えられるほど潤沢な資金があれば別かもしれませんが、それはそれで二階建て取引というリスク抜きでそれなりの金額を勝てそうです。

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まとめ

いかがでしたか?今回は二階建て取引について解説しました。

利益を最大限に大きくできるメリットの一方で、値下がりリスクも最大限に大きくなっていることがポイントですね。

基本的には使う必要はなく、リスクの方が大きい取引の仕方だと思います。

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