【解決】株価下げ止まりの目安をチャートで考える際の基本型

    

株価の下げ止まり目安をチャートで考える場合、皆さんはどのような基準を持っていますか?

正直な所、私は感覚や経験的な要素が強いかもしれません。チャートがこんな形を描いていて、今出ている材料がこんなもので・・・といった具合に、その時の状況で「たぶんここで一旦は下げ止まりになるだろうな」と考えます。

この記事ではそういった感覚的なものを自分のためにも言語化してみようかなと考えて書いたもので、万人にとって役立つものかはわかりません。ただ、同じような考え方で下げ止まりを考えている人はいてもおかしくないかなとも感じます。

初心者さんにとってはよくわからない感覚かもしれませんが、チャートから考えるという意味では参考になると思いますのでぜひご参考ください。

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株価の下げ止まり目安をチャートで考えよう

実は以前にも似たような記事を書いていまして、その記事ではローソク足にかなりフォーカスして底打ちや下げ止まり目安を述べていました。

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上記はかなり細かな視点で書いたものですが、今回はもう少し引きの視点というかチャート全体の形状を意識してみたいと考えています。今回見ていただくチャートは・・・

株価下げ止まり目安

こちらの良品計画の株価チャートです。特徴としては

  1. 上昇トレンドから下降トレンドに移行
  2. その後は3か月ほどかけて横ばいに移行
  3. 横ばい期間では出来高増加の上昇局面あり
  4. 底値ではアイランドリバーサルに加え、たくり線に似た陽線が頻出
  5. 長い上髭になっているものの材料によって急騰局面もある

といった感じですね。まずチャート全体の形として大事なのは横ばいに移行してくれたかどうかでしょう。この横ばいに移行できたかという点は「底値を時間をかけて形成したか」という所で重要になってきます。わかりやすく言うと・・・

下げ止まり部分の出来高

数日で底値を作ったのか一定期間かけてじっくりと価格帯別出来高を練ったのかでは底堅さが変わってくるイメージです。別にピンポイントだから絶対にダメというわけではなく、もちろん出来高急増で長い下ひげを作ってくれた場合などでは明確な転換点として捉えます。

ただ、「底練り(そこねり)」という言葉があるように、その後の値動きでもずーっと聞いてくれる安値はどちらかと聞かれると・・・やはり後者が強いのかなと。だから中長期銘柄の下げ止まり目安をチャートで見る時などは横ばいにちゃんと移行したかまで見ることも多いですね。その価格水準が月足の移動平均線や過去の下げ止まり傾向などと合致していた場合はなお良いと考えます。

また、ただ単に横ばいに移行して下げ止まるというだけではなく、その過程で

  1. 決算材料などで大きな出来高を伴ったあと横ばいに移行した
  2. 中長期的に投資妙味が出そうな材料が出てきた

といった場合は長く持っていこうかなとなりやすいです。良品計画の例で言えば「中期経営計画で2024年度の売上高7000億円、2030年度は売上高3兆円を目指す」という材料が出て話題になりました。このスケールの大きい目標を打ち立てたのは元ファーストリテイリング出身で柳井社長の右腕として知られた堂前新社長です。

2021年9月に良品計画の新社長に就任予定で、会社としてもこれを「第2創業」とかなり力を入れた表現としています。日本国内を代表する超一流企業の経営感覚を持った人材に舵が渡されただけでなく、具体的な数字が掲げられているのでかなり好感されやすい材料ですよね。

個人的にはファーストリテイリングに絡む材料が出てきてほしいなと考えながら投資を決めましたが、チャートを見た限りでは材料が出る前から安値作りが為されていたのかなと妄想してしまいました。底値部分のローソク足を見ても同じ株価水準でアイランドリバーサルや下ひげが並んでいるので下げ止まりを連想しやすいです。

話が逸れてしまいましたが、ここまでの話をまとめた株価下げ止まり目安をチャートシェーマにして表すなら・・・

株価下げ止まりチャートの図

こんな感じでしょう。ポイントは

  1. 下落期間が3か月以上あり日柄調整が済んでいる
  2. 材料起因で横ばいに移行している(横ばい先行でも可)
  3. 横ばい期間の安値では一般的に底打ち示唆と呼ばれるローソク足が出ている
  4. 出来高が横ばい前後で増加傾向にあるとなお良い

といった点です。もちろん色々な銘柄の下げ止まり部分におけるチャート形状は全て同じにはなりませんが、上記に類似した推移を示すということは結構見かけるのでぜひ意識してみてください。

ちなみに日柄調整とは「もみ合いのまま一定期間が経過」といった意味合いで、個人的には3か月区切りを意識しています。また、下落後の横ばいで出来高増加が好ましいのは将来的な株価上昇を先見している可能性があるためです。どちらもテクニカル分析の世界ではよく言われる内容なので覚えておくと良いですね。

底値を割り込んだらどうするのか

ところで、今回の良品計画では中期経営計画を背景に株を買いましたよね。ということは私はこの会社の株を数年以上は保有することになるわけですが、今回お見せした株価下げ止まり部分はその間はずっと割り込まないということで良いでしょうか?

もちろんそういった安全が保証されているわけではなく、あくまで売買を検討した時期において下げ止まり目安を判断しているというだけです。これはテクニカル分析なので至極当然のことですが、この点を「じゃぁダメじゃないか」と考えるかどうかはその人次第でしょう。個人的には

  1. 投資するに値する理由がちゃんとある
  2. そのタイミングにおいて下げ止まっているという認識が持てる
  3. 数年に渡る株価の動きは誰も予想できない

と考えるので、とりあえず現状で下げ止まっていればそれで良い気がします。経験的には長期保有の最初の関門は保有直後であり、そこで含み損が拡大するとかなり握力が弱まるんですよね。そのため保有するタイミングはしっかりと下げ止まりを判断した上で保有し始めたいというわけです。仮にこの下げ止まり目安を割り込んだとしても、今回は長期保有を前提にしているので売りはしませんが(たぶん)。

ただ、上記のシェーマは短期から中期目線の売買にも使えるものです。そういった場合には「ここで底値が形成されていて株価の下げ止まり目安となる」という見立てを持った価格を割ったのなら一度切った方が良いとは思います。

正直、あえて節目を出来高少なく割り込んでくるというケースもあるので一概には言えないのですが、よくわからないという方は

  1. 節目を割ったら一度切る
  2. 勢いよく戻ってきたらまた買う

という考え方がおすすめです。

まとめ

今回は株価下げ止まり目安となるチャートシェーマをご紹介しました。やはり日柄調整から横ばい推移に移行したケースは基本形として考えやすく、そこにしっかりとした材料が絡んでくれると心強いですね。

個人的にはそこに安値部分のローソク足形状や予定保有期間による損切りルールを加えていて、サブ的に月足などでも過去の下げ止まり傾向を勘案しています。テクニカル分析なので絶対ではないものの、価格の折り合いは少なからずチャートに影響を与えることは間違いないでしょう。

今までピンポイントな安値でしか下げ止まりを考えてこなかったという方は、ぜひこの機会に横ばいという概念やその前後に出る変化を意識してみてはいかがでしょうか。

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