出来高急増で下落した際の伝統2パターン!トレンド意識が分かれ道。

    

出来高急増のローソク足はチャートに大きな影響を及ぼします。例えば出来高急増の大陽線や、出来高急増の上髭などなど。

そういった出来高急増のローソク足に注視してチャートを観察すると、また違った見え方になるものです。中でも「出来高急増の下落」場面は、利益確定や損切りの理由になりますよね。

実は、出来高急増の下落はトレンドによって大きく意味合いが変わることをご存知でしょうか?

この記事では出来高急増の下落の重要2パターンについて解説しました。昔から言われていることですので、初心者さんはこの機会にぜひ覚えておいてくださいね。

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出来高急増の下落:上昇トレンド編

出来高急増の下落はトレンドによって意味合いが変化します。

例えば、このチャートはどうでしょうか。

このチャートは短期的に大きく上昇し、高値圏で「出来高急増の下落」を見せています。

その後の値動きは下落基調で、出来高急増の大陰線より前の流れより明らかに弱いです。

出来高急増の下落で値動きが弱る理由としては、

  1. チャートの見た目として弱さが浮き彫り
  2. 急落したことで直近の売買を多く巻き込みながらの値動きになりやすい
  3. 短期的に大きく続伸した場合、短期筋の利確目安がその周辺にあることを示唆
  4. 大相場の場合でも、その価格で大きく売り抜けた可能性が高い

ということが考えられます。

また、そもそも出来高急増で大陰線を引いたということは「そこで急いで売った」という市場心理が表れているわけです。

  1. 成り行きで一気に利確した
  2. その利確売りを見て急いで追随売りされた
  3. 高値で飛びついた個人投資家が損切りした

といった行動がローソク足に表れています。

大相場の場合は短期的にリバウンドする可能性もありますが、基本的には

「上昇トレンドの出来高急増下落は資金抜け」

と考えられ、売りと判断するのが一般的です。

ちなみに、大陰線の寄り付きがどこなのかも考えると良いでしょう。

例えば・・・

こんな感じで、前日高値よりかなり上で寄り付いたあとに大陰線を引くケース。

連日大きく上げてきたので、おそらくこの寄り付きでも「まだ上がる!」と考えていた人は多いでしょう。

そこからどーんと叩き落されると、より多くの損切りや利確を巻き込むことになります。

勢いがつきますし、当然ながら出来高を急増させる原因にもなるわけです。

ザラ場の途中でも大引け時の出来高がすごいことになりそうだと想像がつきやすいので、寄り付きから落とされるケースは注意してください。

ちなみに、高値の大陰線は・・・

こんな形でその後の値動きの基点となる可能性があります。

この例では、大陰線の高値を基点に上髭が連発していますね。

大陰線が発生した価格帯に抵抗がありますよとわかりやすい例で、ここで売り抜けているのかなと考えられます。

出来高急増の下落:下降トレンド編

出来高急増の下落が発生するのは上昇トレンドだけではありません。

下降トレンドで発生した出来高急増の下落は、「買い」と判断できます

なぜなら、出来高急増で大きく下落した場合は「売り枯れ」の可能性があるからです。

一応断っておきますが、大陰線の大引けで買うという意味ではありませんよ。

例えば、このチャートを見てください。

このチャートは青枠部分で出来高急増の下落が発生しています。

ここでそれなりの売りが出ていますが、ここからもう一段下げていますよね。

もう一段下げるときにまた出来高急増の大陰線が発生し、そこから少し下げてから切り返す流れとなりました。

青枠部分ではまだ長期線を割り込んで間もない時期でしたし、本当にそこから下がらないかはしっかり見極める必要があります。

出来高急増の大陰線で早めに入れる例としては・・・

こういった下落から底這いに転じ、その中で出来高急増の大陰線で再度下落したチャートです。

この例は先ほどより「売り枯れ」が想像しやすいパターンだと思います。

大陰線の終値も底を割っていませんので、

  1. 大引けに打診買い
  2. 翌日と翌々日の出来高急増の陽線で足す

といったこともできます。

このように下落トレンドの出来高急増下落は「売り枯れ」を連想し、底値がある状態なら打診買いもしやすいです。

時間足が長いほど出来高急増で下落した影響は大きい

出来高急増の下落は日足だけで起こるわけではないですよね。

週足や、月足でも同様に起こります。

例えば、週足で直近数週間分のローソク足を包むように大陰線を引いた場合はどうでしょうか。

これは数週間の間に売買した人たちを巻き込んで下落したということです。

日足でも大陰線の包み足は影響は大きいですが、週足ならなおさら巻き込む人数が多いと考えられます。

したがって前述のような市場心理もより強く働きやすく、その影響はより大きなものになるでしょう。

日足で大陰線を引いた場合、週足にも変化が出やすいです。必ず上位の時間足まで確認し、どのような週末を迎えるか観察してください。

まとめ

いかがでしたか?今回は出来高急増の下落についてご紹介しました。

トレンドによって考え方が変わりますので、チャートの状況と市場心理を考えつつ戦略を練りましょう。

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