初心者は株を買うな?ちょっと違う理由を私の痛みを持って解説してみた。

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株初心者さんへのアドバイスで「株を買うな!」という意見があります。

色々な意図があるのでしょうが、多いのは「よくわかってもいない初心者は株を買うな」ということです。

果たして本当にそうでしょうか?

個人的には株初心者さんこそ売買経験を積まなければならないと考えています。

ただしいくつか条件もあるので、この記事では「なぜ初心者こそ株を買うべきなのか」について実体験を交えながらお話しました。

適当に売買を繰り返しても意味がないことは確かなので、ぜひご参考いただければと思います。

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初心者は株を買うなはちょっと違う

私も初心者時代があった人間ですので、初心者さんが株を始めた理由も頭で考えていることもなんとなくわかります。

おそらく株を始めた時に考えていることとは

  1. 今よりもう少しで良いから収入を増やしたい!
  2. このお金を何倍にも増やして1億円にしたい!
  3. 儲かる株を見つけたい!
  4. 人より多く儲けたい!

などの内容ではないでしょうか。

どんな理由で株を始めても良いのですが、経験的にはこういった考えは割と悪さをしてくるものです。

悪い意味で前のめりに株を始めてしまいがちで、あまり良い効果はないと思います。

なぜそんなことが言えるのか?

私もそうでしたし、今まで見てきた知り合いの初心者さんもほぼほぼ全員がそうだったからです。

株で儲けるために始めているのに、この「儲けたい」という気持ちが悪さをするのだからもどかしいですよね。

具体的には

  1. 当てずっぽうに売買をする
  2. 儲かるぞとネットで煽られている株に飛び乗る
  3. 無駄に大きな売買を繰り返す

といった事例につながります。

2番目は仕手株に飛び乗って大損するケース、3番目は博打的な買いで自滅するケースですね。

えぇ、まぁ私も全て経験しているのでその気持ちわかりますよ。

だから「初心者は株を買うな!」なんて言われることが多くて、まずは市場の値動きをしっかりと観察しなさいというアドバイスにつながるのでしょう。

株はやらなきゃわからない

確かに初心者さんは前述のような傾向が強いので、まずは冷静になって「株価の動きがどういったものかを観察すること」は正しいアドバイスと言えるでしょう。

しかし、個人的には「株式売買はやらなきゃわからない」とも思っています。

株価の動きを観察することを具体的に表現すると、

  1. どういった出来事や要因で株価が反応するのか
  2. 同じ出来事でも株価が上がるものと下がるものがある
  3. その違いは何か考える

といったことですが、実はこの他にももうひとつあるんです。

それは「実際にその株価の動きによって自分の資産が増減する喜びや苦しみを感じ取る」ということですね。

例えば、初心者さんが博打的にお金を投じることができるのはお金が減る痛みをわかっていないからでしょう。

儲けたいという気持ちがドーピングとなって感覚が鈍っている方もいらっしゃいますが、最初の段階では「喜び」の方だけフォーカスしているはずです。

そして大きなお金を失って始めて「あぁ株はリスクがあるんだな・・・」と気づくわけですよ。

ただ、これは実際に自分のお金が減らないとわからないですよね?

だから株はやらないとわからないと言っているのです。

資産が減る痛みを知ることが成長につながる

では、ここで私が最近体験した痛みをご紹介します。こちらをご覧下さい。

初心者は株を大金で買うな

これはスタジオアタオという銘柄の日足チャートです。

簡単に流れを説明すると、

  1. 下降トレンドから株価が下げ止まり始める
  2. うねうねと横ばいに移行
  3. 株価が上がり始め、上昇トレンドへ移行
  4. 株価が急落して元値付近まで下げる

といった感じですね。

私がスタジオアタオ注目し始めたのは横ばいに移行し始めたタイミングで、黄色丸で示したような長期移動平均線(青線)を超え始める前後に買い始めました。

買い始めた理由をざっくりと言うならば

  1. 少し前にアタオランドという新しいお店を出したという材料あり
  2. そこから値動きがさらに良くなった気がしたのでトレンド転換すると予想

といった流れでしょうか。

最終的に670円くらいの取得単価でポジションを取って、そこから予想通り順調に上がってくれました。

どかっと急騰しているのは決算内容が市場の予想より良かったためで、この日はストップ高といって当日の最大上昇率まで株価が上がっています。

ここが株を買ったあとに味わう最大の喜びポイントですよね。

この時期の高値(赤枠)は900円ちょっとですから、取得単価の670円より34%も値上がりしていました。

1000株持っていたとしたら20万以上も資産が増えているわけです。

しかし、ここから私の苦しみが始まります。

翌日から株価が下がり始め、ついには急落して取得単価以下の650円まで下がってしまいました(青丸部分)。

670円で1000株持っていたとしたら2万円の損失です。

決算発表直後は20万の利益だったのに、一転してマイナスですよ。

急落理由は発表していた決算内容を一転して下方修正(事業利益が少なくなりますよと発表)したというものでした。

ちょっと前まで調子が良いですと投資家に発表していたのに、舌の根も乾かないうちに「やっぱりなし!」と言ったのですからそりゃ急落しますよね。

ここで質問ですが、

  1. もしあなたが私の立場だったらどういう気持ちになりそうですか?
  2. 実際には持っておらず、ただ値動きを見ていただけならどう感じますか?

株初心者さんに感じ取ってもらいたいのは「実際に持っているのと、ただ値動きを見ているだけでは感じ方に天と地ほどの差がある」ということです。

ただ株価の値動きを見ていただけではなんの衝撃もないわけですが、実際に少しでも良いから株を保有していれば「株価の値動きはこんな感じなのか!」と何物にも代えがたい経験を得られたということ。

こんな失敗談を聞かせておいてなんですが、あなたを株式投資家として成長させるのは喜びより痛みです。

だから株はやらないとわからないんですよね。

初心者は株を大金で買うな!

勘違いしてほしくないのはわざわざ大金を使って痛みを知る必要はないということです。

私のように100万単位で最初に失う必要はないですし、そんなことをするくらいであれば家族や恋人とハワイにでも行ってきてください。

そうではなく、まずは少額で株を買ってみて株価の値動きを知りなさいということです。

1万円でも10万円でも良いから少しだけ株を買ってみて、それをしばらく保有してください。

しばらく保有しないと株価の値動きを感じ取ることはできませんし、喜びも痛みも得られません。

保有期間に決算発表があれば私のように喜び(後に痛み)を味わえるかもしれませんし、決算でなくても新しい材料で大きく株価が動くかもしれませんよ。

そういった出来事でどう株価が動くのか、それを保有しながら感じ取ってもらいたいわけです。

これをせずに値動きだけ見守って、ある日突然「なるほどわかった」と言ってはいけません。

また、資産が増減すると必ずあなたの心も反応します。

  1. 資産が減った時にどう感じたか
  2. 資産が増えた時にどう感じたか

こういったメンタル面がものすごく重要で、その傾向は投じたお金が大きければ大きいほど加速度的にあなたの心に影響を及ぼします。

なぜなら大抵の人は

  1. 10万円を投じて1万円の損失を出した場合
  2. 100万円を投じて10万円の損失を出した場合

で同じ大きさの苦しみにはならないからです。

初心者は大金で株を買うな、少額で株を買え。

そして株価がどういったことに反応するのかを知り、それに伴う喜びや痛みを感じ取る。

ぜひ覚えておいてもらいたいことですね。

株を少額で買う環境を整える

ところで、通常の証券会社で株を買う時には「1売買につき100株単位で買うこと」と決められています。

したがって株価1000円なら100株で10万円かかりますし、株価3000円なら30万円かかってしまうわけです。

これは初心者さんにとっては少額売買とは言えないので、100株単位ではなく1株単位で株を買えるサービスを活用しなくてはなりません。

例えばSBIネオモバイル証券は1株単位の売買に特化したサービスを提供している会社です。

従来の1株売買では割高な手数料などが大きなデメリットでしたが、

  1. 通常の証券会社でかかってしまう売買手数料が毎月50万まで無料
  2. 登録に月額200円かかるが、代わりにTポイント200円分が毎月もらえるので実質無料

という内容でとても人気です。

株初心者さんの場合、まずはこういったサービスを活用して株価の値動きを感じ取ってみてはいかがでしょうか。

少額で半年から1年くらい売買をしてみたあとに、通常の証券会社に移行しても全然遅くはありませんよ。

外部参照リンク:SBIネオモバイル証券

まとめ

いかがでしたか?今回は「初心者は株を買うな」というアドバイスについて意見を述べました。

正確には「初心者は大金で株を買うな」であって、売買をせずに値動きを見ていても意味がありません。

実際に少額でも良いから自分のお金を入れてみて、その上で株価の値動きから喜びや痛みを感じ取って下さい。

また、どういったことで株価が反応して、その後結果的にどういった流れになったかまで見ると良いですね。

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