どうも、ひげづら(@higedura24)です。
みなさんは自社株買いという言葉を知っていますか?
自社株買いとは「企業が自社の株式を買うこと」を言い、一般的に株価上昇の要因となります。
そんな自社株買いと配当は関係ないようで大アリだとご存知でしたか?
この記事では両者が表す共通点について解説します。
自社株買いとは
まず簡単に自社株買いについて解説します。
自社株買いとはその名の通り、企業が自社株式を買うことを言います。
買った株式は
- 消却
- 時間が経ったら市場返還
の2パターンがあります。
一般に自社株買いが株価上昇要因となる理由は
- 一定数の発行済株式が消却されることで、1株あたりの価値が上がり、相対的に株主に利益還元していることになる
- 消却されなくても一過性に上記と同様のことが起きる
ということが挙げられます。
例えば、
- 発行済み株式数:1億株
- 税引き後純利益:10億円
- 1株利益:10円
という企業があったとしましょう。
その企業が3000万株の自社株買いを発表しました。
つまり発行済株式数が7000万株に 減るということですね。
- 1株利益=税引き後純利益 ÷ 発行済株式数
で表されますので、計算すると自社株買いが全て行われた場合、
- 1株利益=10億円 ÷ 7000万=約14.3円
となります。
実際に全ての自社株買いが行われるかはわかりませんが、仮に全て執行された場合には
1株利益が43%も上昇するんですね。
株価は1株利益に比例すると言われているので、最大で4割強の値上がり益が見込めるというわけです。
これが自社株買いの仕組みで、株価上昇の理由となっています。
また、自社株買いは「株主に利益還元するぞ!」という一種の意思表示なんですね。
自社株買いはどの企業も行っているわけではなく、株主のことを考えている企業が行うものと言えます。
企業はなぜ配当を出すのか
一方で、企業は株主への利益還元手段として「配当」という制度を取っています。
配当は企業の利益から捻出されるもので、
- 高配当
- 配当性向が高い
と言われている企業は長期投資の観点から非常に人気があります。
ちなみに配当性向とは利益のうちどのくらいを配当に回すかという数字です。
企業が株主に利益還元するのが配当という仕組みなので、極端な話高配当かつ配当性向が高い企業は株主ファーストだと考えられます。
あれ??
- 株主のことを考えているよ!
- 株主に利益還元するぞ!
という仕組みが他にもありませんでしたっけ?
高配当と自社株買いの本質は似ている
そうです。自社株買いと高配当は
- 株主に積極的に利益還元する
- 株主のことを大事に考えて行うもの
という共通点があります。 つまり、
- 高配当を長年維持している企業
- 増配傾向が強い企業
- 自社株買いを積極的に行う企業
というのは重複する可能性があるということ。
したがって、高配当投資を行うのであれば過去の自社株買い実績がしっかりしている企業が好ましいです。
似たような配当利回りや時価総額の企業があった場合、自社株買いの実績で優劣をつけるのも非常に有効でしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は自社株買いと配当の共通点を解説しました。
配当が高く、自社株買いに積極的な企業は今後も株主に真摯に利益還元してくれる可能性が高いです。
値上がり益を狙う場合でも、長期投資していく上でも両者はメリットが多いですよね。ぜひそういった側面からも銘柄選定してみてはいかがでしょうか。
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