MACDの設定パラメーター3種!好みの時間軸に変幻自在!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

MACDは非常に有名なテクニカル指標で、多くの方が活用しています。

移動平均線などもそうですが、そういったテクニカル指標ではほとんどの人が同じ設定パラメーターを活用していることでしょう。

MACDもその例外ではなく、一般的な設定パラメーターというものがあるわけです。

しかし、実はMACDには意外と知られていない設定パラメーターもあり、この記事ではそれらのご紹介を行いました。

設定パラメーターを考えるのは非常に楽しいですが、自分に合った設定であることが重要です。

そういったことも含めてお話しましたので、ぜひご参考ください。

    

MACDの設定パラメーター3種とは

MACDの設定パラメーターには

  1. 短期指数平滑移動平均線(EMA)
  2. 長期指数平滑移動平均線(EMA)
  3. シグナルライン

の3つがあります。

これらの設定パラメーターで決めたデータをもとに

  1. MACDライン:短期EMAから長期EMAを引いた値
  2. シグナルライン:設定期間におけるMACDラインの移動平均線

の2つのラインを求め、チャート上に表示しています。

アプリや取引ツールにおけるMACDの設定画面では、単純に

  1. 短期
  2. 長期
  3. シグナル

とだけ書かれているケースも多く、どんな意味か知らない方も多いです。

そんなMACDの一般的な設定パラメーターは

  1. 短期EMA:12
  2. 長期EMA:26
  3. シグナルライン:9

というものですよね。

おそらくこの設定パラメーターを活用している方が多く、実際にバランスの良い設定だと思います。

実は、この一般的な設定パラメーターは「中期」の時間軸を想定したものです。

この一般的な設定パラメーターの他にも

<短期MACD>

  1. 短期EMA:6
  2. 長期EMA:19
  3. シグナルライン:4

<長期MACD>

  1. 短期EMA:19
  2. 長期EMA:39
  3. シグナルライン:12

の2種類があるのをご存知でしょうか?

MACDはこれら3パターンの設定パラメーターから、自分に最適な設定を考えていく必要があります。

MACDの設定パラメーターによる違いとは

移動平均線などと同様に、MACDも設定パラメーターによって株価から受ける影響度合いが変わります。

一般に、設定パラメーターが変わることで

  1. 設定期間が短くなると値動きの影響を受けやすくなる
  2. 設定期間が長くなると値動きの影響を受けづらくなる
  3. 短期MACDほど反応が早く、クロスなどのタイミングが早い
  4. 長期MACDほど反応が鈍く、クロスのタイミングが遅い
  5. 短期MACDほどダマシが多い
  6. 長期MACDほどダマシが少ない

といった特徴が出てきます。

設定パラメーターを短くするということは、それだけデータ量は減るということです。

ひとつひとつのローソク足が及ぼす影響は大きくなり、ダマシも増えます。

しかし、その分チャートの時間軸を週足、月足と伸ばしてあげればデータ量は大きくなりダマシを防げることもあるでしょう。

MACDの設定パラメーターを考える際には、自分がどういった時間軸で活用するかを考えることが重要というわけです。

短期MACDと長期MACDの違いを比べてみよう

例えば、上昇トレンドの天井圏を例に短期と長期のMACDを見比べてみましょう。

これは全く同じ期間、同じ拡大率における日足チャートです。

ポイントとしては

  1. 短期MACDは株価の上下に合わせて敏感に動き、クロスも頻繁にある
  2. 長期MACDは細かな株価の動きにはあまり反応せず、それなりの動きでのみクロス
  3. 黄色丸や白丸のタイミングを比較すると、短期MACDで早い傾向

といったことが挙げられます。

短期MACDは株価の動きに素早く反応する反面、クロスが頻繁に起こってダマシが多いです。

動きがぐちゃっとしていて見づらい印象もありますね。

その点、長期MACDはゆったりとした動きで見やすく、ダマシも少なそうです。

長期MACDは中期線まで株価が押すようなタイミングでクロスするので、継続判断もしやすいでしょう。

ではこちらの場合はどうでしょうか。

今度は同じ期間、同じ拡大率の週足チャートです。

ポイントとしては

  1. 短期MACDの動きが日足よりマイルドに
  2. 短期MACDのダマシ回数が減少
  3. 長期MACDはゴールデンクロスから、まだデッドクロスしていない

という点ですね。

日足では使いづらそうだった短期MACDも、週足まで時間軸を伸ばしたことで印象が変わりました。

また、長期MACDは大きく株価が落ちてもまだデッドクロスしていませんが、短期MACDは早めに逃げられています。

もちろん、MACDのみで手仕舞い判断してはいけませんが、長期MACDが逃げ遅れていることは確かです。

このように、

  1. 短期MACDほどダマシが多いのは事実
  2. チャートの時間軸で調整してあげるとダマシを減らせる
  3. 日足以下では中期や長期MACDが強そうだが、週足以上では短期MACDの出番もありそう

といったことは知っておくと良いですね。

MACDの設定パラメーターおすすめは?

色々と述べてきましたが、結局のところMACDの設定パラメーターはどれを選べば良いのでしょうか?

結論としては

  1. 日足メインで活用するなら中期か長期MACD
  2. 週足や月足など長めの時間軸なら短期か中期MACD
  3. 分足など細かな動きは中期が無難

という印象です。

個人的には長期MACDが好きで、ローソク足などその他のシグナルでエントリーしたあとに長期MACDクロスで買い増しするような使い方をしています。

一般的な中期MACDだけ使うのも全然アリですが、場合によっては短期や長期MACDも有用ですのでお試しください。

まとめ

いかがでしたか?今回はMACDの設定パラメーターについてご紹介しました。

全部で短期・中期・長期MACDの3種類があります。

このまま活用しても良いですし、間を取るような設定パラメーターを考察しても良いですね。

興味のある方はぜひ色々とお試しください。

関連記事には

  1. 【保存版】MACDとは?設定からクロス以外の使い方まで全力で解説するよ!
  2. MACDの欠点はレンジ相場だ!その理由と対策を知ってから活用すべし!
  3. MACDはダイバージェンスで利食い判断!トレンド収束を見逃すな!
  4. MACDはヒストグラムの見方で差がつく!先行と強弱シグナルとは?
  5. マーケットスピード2でMACDのヒストグラム色をイメチェンする方法!

がありますのでご参考ください。それではまた!