どうも、ひげづら(@higedura24)です。
指値を入れる際に、「制限値幅内で指値を入れて下さい」といったような文言が出たことはありませんか?
これは指値の発注可能範囲を超えた設定で出てくるものです。
指値注文は前日終値を基点とした注文範囲が定められていて、この中で発注する必要があります。
そこで今回は
- 指値の発注範囲と制限値幅について
- 制限値幅によって生じる注文失効について
- 制限値幅による失効を防ぐ対策について
書きました。
指値を入れようとしたら、制限値幅の関係で入れられなかったという方はぜひご参考下さい。
指値の発注範囲と制限値幅とは
結論から言うと、指値の発注範囲は前日終値を基準に制限値幅が設けられています。
制限値幅とは価格帯ごとに設定されたもので・・・
株価ごと上下ここまでしか値動きできないですよ、といった仕組みを言います。
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制限値幅が存在することで
- どこまでも株価が上がってしまう
- どこまでも株価が下がって上場廃止となる
といったことを防いでいるわけです。
例えばある創薬会社に「治験が次のフェーズに進みました!」といったポジティブ材料が出た場合、一気に資金流入が起こりますよね。
すると株価は時価総額が小さい分だけ跳ね上がります。
もしここに制限値幅、すなわちストップ高の概念がなければ一日で株価が10倍になるかもしれないです。
極論的にはこういう状況が起こり得て、一種のギャンブル性が生まれるでしょう。
すると本来の株式投資の側面はかなり薄れてしまい、逆に一日で株価が10分の1にでもなれば破産する人も出てくるわけです。
制限値幅があることでこういった不要なリスクを排除でき、個人投資家を守ることにもつながっています。
株価はそこまでしか動けないわけですから、当然ながら指値の発注範囲も制限値幅内に限定されますよね。
指値の発注範囲に関わる制限値幅は「前日終値」が何円かで決まります。
当日の始値などは関係ありませんので注意してくださいね。
制限値幅によって指値が失効されることも?
この記事を書いていて思ったのですが、例えば・・・
- 500円の制限値幅上限である600円に空売り
- 指値期間は1週間
- 当日終値が450円になった
こういった状況では指値注文はどうなるのでしょうか?
指値発注期間は1週間なので、当日以降も注文は継続されるはずです。
しかし、当日終値が450円になったことで翌日以降の制限値幅上限は80円に変わります。
すると指値注文を入れられる値幅上限は530円となりますよね。
元々入れていた空売り指値は600円ですから、制限値幅から外れている位置です。
この場合の指値注文は失効するのでしょうか?
おそらくですが、この場合は期間に限らず失効される可能性があるでしょう。
私自身がそういった状況になることが少ないため確証はないのですが、一応の根拠としてカブドットコム証券のこんな機能が挙げられます。
制限値幅による指値注文の失効を防ぐ対策
カブドットコム証券には「制限値幅自動調整機能」なるものがあるんです。
これは株価変動によって指値注文が制限値幅外になってしまうことを防ぐ機能で、カブドットコム証券が特許を取得しています。
例えば、先ほどのように指値が制限値幅より上にきてしまった場合は「自動的にその日の値幅上限まで指値を動かしてくれる」というわけですね。
こういった機能がリリースされているということは、制限値幅を超えた指値注文は失効されるということなのでしょう。
カブドットコム証券の制限値幅自動調整機能は、指値発注をそれなりに長い期間かけて行いたい場合に役に立ちそうな機能と言えます。
詳細はカブドットコム証券の公式ホームページで確認してみてください。
外部参照リンク:カブドットコム証券
指値発注範囲に希望価格が入るようにアラートをかける
指値注文が失効されるのは困りますが、そもそもあまり現在値とかけ離れた指値で発注するのは得策ではないかもしれません。
したがって、汎用的な対策としては
- あらかじめ希望指値価格を考える
- その価格に差し掛かる少し前にアラートを仕掛けておく
- アラートが鳴ったらそこで初めて指値を発注する
といった流れが良いと思います。
こうすれば指値が失効する確率も下がりますし、制限値幅内に指値が収まりやすくなるでしょう。
アラートを有効に活用して、上手に指値発注したいですね。
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まとめ
いかがでしたか?今回は指値の発注範囲は制限値幅によって決まることをお話しました。
制限値幅は前日終値で決まり、指値位置によっては失効される可能性もありそうです。
アラートや指値自動調整機能を活用して、上手に約定させていきましょう。
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