株式運用の平均利回り

株の平均利回りデータとそれを上回る運用を行うための2つの考え方とは?

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株式投資を始めた理由は様々でしょうが、根本には「資産を増やしたい」という考えがありますよね。

多くの方は漠然とお金を増やしたいと考えているかと思いますが、個人的には具体的な目標リターンを認識しておいても良いのではと思います。

そこで必要になってくる考え方が「年率平均利回り」というものですね。

年率平均利回りは「運用期間を平均すると年率でどれくらい利益を得られているか」という意味で、長い株式市場の歴史で大体これくらいが市場の平均リターンと言われている数字があります。

この記事では

  1. 株式投資における年率平均利回りの意味
  2. 株式市場の平均利回りの具体的な数字
  3. 平均利回りから導ける考え方
  4. 市場の年率平均利回りを超えるための考え方

についてお話しました。

市場平均に対して自分がどう行動していくべきか考えるきっかけにしてもらいたいと思います。

株式運用の年率平均利回りをJPXのデータから考える

株の世界には「利率」という言葉と「利回り」という言葉があります。

ここではその違いに触れつつ、株式市場の年率平均利回りをJPXのデータから見ていきましょう。

まず株における利益には大きく分けて

  1. インカムゲイン:配当金および株主優待で得られる利益
  2. キャピタルゲイン:株価変動で生じる差益

があります。

株式投資の世界で「利率」と言われたら、このうちのインカムゲインを指すことが多いです。

つまり株を保有したことで年間どれくらい配当金や優待をもらえたかが「年間利率」ですね。

通常、証券会社のアプリでは配当利回りは載っていますが優待利回りは載っていません。

したがって保有株や購入を検討している株の利率を計算するには、優待分を算出して足し算してあげる必要があります。

ちなみに計算式は

  • 優待利率(%)=優待金額÷優待取得に必要な元本×100

です。

一般的には優待でどれくらい得するかは「優待利回り」なんて表現をしますが、これは優待投資全体の利益という意味合いでしょう。

現状の株主優待制度では同一銘柄を多く持つほど合計優待額は上がりますが、倍々にはならず優待投資全体の利回りは下がるのがおかしな点ですよね。

優待金額を上げればそれだけ企業の首が絞まるので当然ですが、少し腑に落ちません。

優待制度は個人投資家の新規参入を呼びかけるのにも使えますが、株式市場全体の成長としてはいらないのかもしれないですね。

少し話が逸れましたが、一方で「年率利回り」と言われたら「インカムゲインもキャピタルゲインも含めたトータルの利益がどれくらいか」を指します。

  • 利回り(%)=(キャピタルゲイン+インカムゲイン)÷元本×100

今年もお金が増えたねと言うためには、大発会時の資産額から大納会までにどれくらい増えているかが重要でしょう。

したがって株で資産運用していく上ではこの「年間利回り」が重要視されていて、個人投資家はどうにか市場平均を上回ろうと頑張っているわけです。

株式市場における毎月の平均利回りはJPXが統計データを出してくれていて、これを参照すれば大体の目標値である年間平均利回りもわかります。

例えば、2000年における東証一部上場企業の平均利回りは

東証一部年間平均利回り

外部参照リンク:JPX|平均利回り

  1. 単純平均利回り:0.85~1%前後
  2. 配当ありの平均利回り:0.9~1.1%前後

という印象ですね。

当然ながら配当が含まれている企業の方がリターンは大きく、長期的に保有した際の年率平均利回りも維持しやすいと推測できます。

また、これが約20年後の2019年には

2020年株式平均利回り

  1. 単純平均利回り:1.9~2.%前後
  2. 配当ありの平均利回り:2~2.2%前後

に成長していることから、株の平均利回りは上昇傾向にあるとわかりますね。

素人考えですが、

  1. 株式市場は着実に発展している
  2. 株主還元の流れが強まっている

ということが言えるかもしれません。




株の平均利回りをインデックス運用の実績値で考える

実は、先ほどのJPXのデータはどういった意味のデータなのかはっきりしません。

よくよく考えれば

  1. 市場の平均配当利回りだけでも2%くらいは確保できそう
  2. リーマンショック時代の利回りがマイナスになっていない

という点が疑問です。

もしかしたら利回りと書きつつインカムゲインのデータなのか?とも感じましたが、ちゃんと有配企業と分けて記載もしてあります。

詳細も大して記載されていないので、そっくりそのままこれを鵜呑みにはできません。

そこで、年率平均利回りの目標値をインデックス連動商品の実績値からも参考にしたいと思います。

インデックス連動商品とは「株価指数に連動したパフォーマンスを収める目的」で作られている投資商品のことです。

インデックス連動商品の実績値は市場の平均リターンとしてよく使われています。

具体的な数字としては

インデックス投資の年間平均利回り

外部参照リンク:わたしのインデックス|年率平均利回り

こんな感じですね。

まずここ10年間の年率平均リターン目安は

  1. TOPIX:8.8%
  2. 日本を除く先進国株式:13.1%
  3. 全世界:11.9%

という実績値になっています。もう少し正確な目安を見るために20年まで期間を延ばした場合、

  1. TOPIX:1.6%
  2. 日本を除く先進国株式:5.9%
  3. 全世界:5.4%

という実績値ですね。

TOPIXはここ20年のリターンがかなり低い値になっていますので、年率利回りの目標にするなら15年平均の4.5%前後という実績値でしょう。

外国株式だと5%前後が妥当ですし、国内株式が米国株に比べて弱いという状況を加味するのであれば3~4%前後の年率利回りでも良いと思います。

まとめると「個別株を触る意味を見いだすのであれば、少なくとも3~5%以上の年率利回りが必要」というわけです。

この記事を読んでいる方で「自分には毎年インデックスのリターンを超える自信がない」という方は、インデックス投資に今すぐ乗り換えた方が良いでしょう。

バフェット氏の平均利回りはどれくらい?

年率利回りの目標値をインデックス投資の実績値から掴みましたが、有名投資家はどれくらいのリターンをたたき出しているのでしょうか。

ここで世界を代表する有名投資家であるウォーレン・バフェット氏の年率平均利回りを見てみましょう。

バフェットの年率平均利回り

外部参照リンク:パークシャーハサウェイ|バフェットからの手紙

表を見てわかるように、バフェット氏は年率平均利回り20.5%という結果ですね。

大きく勝ち越したり、負け越したりしながらもトータルリターンは平均で20%という結果を皆さんはどう感じますか?

少資金であれば簡単に年率100%など達成できるのでしょうが、

  1. 資金が増えるほど利回りは下がる
  2. たくさんお金を持っている上手な人でも20%の世界

という事実は忘れないようにしたいですね。

私のような一般庶民が目標を大きめに持ちつつ株式投資を継続していくなら、半分の10%前後くらいを目指したいところです。

ただし株の年率リターンは毎年の地合いによって大きく変わるので、大納会時点における日経平均株価の上昇率と比較することも覚えておきましょう。

地合いが大きく下がった年に資産が少しでもプラスになっていれば問題ありません。

大事なことは

  1. 地合いが悪い年:なるべく下落を抑える
  2. 地合いが良い年:なるべく上昇させる

という状態を継続して、平均利回りが相対的に高くなるようにすることですね。




株式運用の最大メリットは複利効果

株式投資で目指す目標値をとりあえず5%とした場合、100万円の運用なら年間5万の資産増加を目指すということになります。

銀行の預金金利を考えたらマシなレベルですが、物足りなく感じる方も多いでしょう。

しかし実際に年間利回り5%を達成し続けた場合は、複利効果によって段々と資産増加額が上がっていきます。

例えば、1年目に100万を105万に増やしたとしましょう。

次の年は105万の5%なので、

  • 105万 × 0.05 =5万2500円の資産増加

となります。

さらに次の年は110万2500円の5%が増えるので・・・と雪だるま式に資産が増えていくのが「複利効果」と呼ばれるものです。

つまり、言い換えれば

  1. 5年、10年、15年、20年と長く続けるほど効果が大きくなる
  2. 最初の元手が大きいほど最終的な雪だるまも大きくなる

という特徴がありますよね。

現実的には長い運用期間の中で地合いがすこぶる悪い年もあるでしょうが、なるべく長く運用して年率平均利回り5%を達成できれば良いということになります。

これこそが

  1. 株式投資は短期ではなく長期的な運用を心がける
  2. 短期売買で儲かる個人投資家は少ない

と言われる理由ですね。

目標金額がある場合は、「運用年数や元手によって達成年数に大きく差が出る」ので覚えておきましょう。

株の平均利回りを高めるための2つの方法とは

冒頭でトータル利回りはインカムゲインとキャピタルゲインを合わせたものだと言いました。

利率に関しては株価位置による相対利回りがあるものの、配当金額や優待額など固定値に左右されやすいですよね。

したがって、年率利回りをなるべく高くするカギを握っているのはキャピタルゲインの方でしょう。

なるべくキャピタルゲインを生んでいくことで年率利回りを底上げしやすく、そのためには以下の2点について考える必要があります。

市場の中でも値動きが強い株に乗ること

高いキャピタルゲインを生むためにはそれだけ強い上昇力が必要です。

これはデイトレやスイングなど短期目線でもそうですが、仮に年間を通して保有する状況を考えても同じ事が言えます。

強い値動きを生むためには

  1. 強い思惑やカタリスト
  2. 市場から欲しがられる要素やテーマ性

が必要で、時に驚くような銘柄が年間利回りに大きく貢献してくれますよね。

ここが非常に難しいところで、

  1. 業績が良い一般的な優良銘柄
  2. 業績や財務が悪い反面、思惑が強い銘柄

のバランスをポートフォリオ内でどう変化させていくかがミソではないでしょうか。

例えば、2019年に上昇し続けた赤字企業にサン電子がありました。

この株は赤字拡大と四季報にも書かれていますし、財務もそこまで良くはありません。

それなのにあれよあれよと株価が上がり、1年が終わってみると株価は3倍になってしまいました。

サン電子の年率利回り

もしサン電子を年間通して持ち続けていたならば、1銘柄だけで年間の平均利回りを大きく底上げできたわけです。

私は持っていなかったので詳細は知りませんが、これは強い上昇要因を持っていたから起きた現象なのかなと思います。

こういった強い銘柄にしっかり乗っていくことは、年率平均利回りを上げるひとつの考え方でしょう。

なるべく株価が低い時期に先回りしておくこと

先ほどのサン電子は1月から保有できていればものすごいリターンをたたき出していました。

しかし、もし12月のある一時期だけ持っていただけならそこまで大したことではありません。

1月は無理でもなるべく早くサン電子の強さに気づいて乗っておくことが重要だったと考えられ、年率平均利回りを上げるにはある種のアンテナを敏感に持っておく必要があるでしょう。

例えば、

  1. 日々発生する材料を欠かさず確認する
  2. ストップ高になった銘柄とその理由をチェックしておく
  3. 大陽線でトレンド転換した銘柄に目をつける

など自分なりの角度で「強い銘柄をいち早く探すぞ」という意識を持つこともひとつの考えですね。

初動から年間を通してどこまで伸びるかは大納会になってみないとわからないのですが、強い銘柄を掴んだと感じられた場合はなるべく引っ張ることも大事でしょう。

株式投資の世界でよく言われるのは、テンバガー銘柄を掴むことは難しいがダブルバガー(株価2倍銘柄)ならそこまで難しくはないということです。

確かにそれは一理あると感じますが、いずれにせよ最終的にモノを言うのは

  1. 強い銘柄だと気づける嗅覚
  2. 強い銘柄を握り続ける握力

ではないでしょうか。




まとめ

いかがでしたか?今回は株式投資における年率平均利回りの目安についてお話しました。

結論としては年間3~5%前後が目標で、個別株を積極的に触るのであればそれ以上を達成していきたいですね。

インデックス投資を組み合わせながらの方も多いですし、複利効果を考えてもなるべく長い運用期間と大きな元手を意識したいでしょう。

年間平均利回りを底上げするためには強い銘柄になるべく早く乗る意識も大切です。

強い銘柄を掴めたと感じたならしっかりと握ってトータルパフォーマンスに貢献してもらいましょう。

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がありますのでご参考ください。それではまた!

    

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