株は放置で儲かる!直近10年の衝撃事実と例外を知っておこう!

    

株は放置すれば儲かるという衝撃の事実を知っていますか?

多くの方は「株の売買には特別な手法や情報源がなければ儲からない」と考えていると思いますが、過去の事実を振り返るとそんなのは幻かもしれません。

少なくとも直近10年の株価推移を見るとそういった特別な何かは必要なく「買って放置するだけで儲かる相場だった」と感じます。ところが実際には買って放置するという方はとても少なく、私を含め多くの投資家がガチャガチャと何度も何度も売買を繰り返して結果的に何もしなければよかったのに・・・という経験をしているでしょう(ぴえん。

そこでこの記事では過去10年間が株を買って放置すれば儲かる相場だったと言える理由を過去データから述べました。加えて

  1. 具体的に株を買って放置するという作業はどんなものか
  2. 注意点はどういったことか
  3. 放置して良い株とそうでないものの違い

も述べましたので、これから株を始めようという方はぜひご参考ください。

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株は放置すれば儲かる

まず株は買って放置すれば儲かるという衝撃の事実をデータで見ていきます。といっても日本と米国の株式市場が直近10年間でどういった推移をしてきたのかその事実を確認するだけです。

株は放置すれば儲かる

いかがでしょうか?今回は初心者さんや株をやったことのない方のためにわかりやすく指数グラフで表示しましたが、見てわかるように

  1. 過去10年間で区切ると右肩上がりで株価は上がっている
  2. 区切る期間によっては下がる時期もあるが、放置していればやがて右肩上がりに戻る
  3. 日本株でも米国株でも10年前に株を買って放置していれば儲かる

といった点がポイントです。ちなみに米国株の場合は・・・

NYダウの最高値

紆余曲折ありながら幾度となく高値更新を続けています。中でもリーマンショックから立ち上がった部分の上昇は美しく、あれだけの大不況があっても最終的には乗り越えて株価が上がっていることがわかりますね。また、昨今では新型コロナウィルスに負けず株式市場は高値更新を続けているという事実もまた衝撃的です。

米国株に誰でも積極的に投資できるようになったのはシステム面から考えれば最近のことですが、米国株に長く投資してきたという方は本当に放置しているだけで莫大な資産を築いていることでしょう。

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株を放置するとどうなる?

ここまでの話で「なんだ株って放置するだけなんだから簡単じゃないか」と感じた方もいらっしゃるでしょう。しかし、実際にはそんな単純な話でもありません。というのも株式投資はお金が関わる話ですから

  1. お金が増えれば幸せな気分になる
  2. お金が増えればやらなきゃよかったという気分になる

というのが心理面のセオリーです。仮に100万円分の株を買って放置した結果、ある時期の損益率がマイナス10%だったのであれば10万円お金が減ったということになります。これが1000万円の投資であればマイナス100万円、3000万円であればマイナス300万円ですね。

当たり前の話ですが投資期間ずっと順風満帆ということは絶対にありえません。長く保有すればしただけきつい時期を経験する可能性が高まり、時期によっては「自分が投資した金額に対して何%お金が減っている」という状況に陥ります。

したがって、長期保有の間に訪れる含み損期間を気にしてしまうような人はまず10年や20年という長い保有期間を設けることはできないでしょう。株を放置するということは買ったら何もしないということです。つまりその間に何があってもとにかく無視。放置しているのですから株価は気にせず淡々と買い増しを続けないと意味がありません。

株を放置すると心理面でこの戦いが生じるということはあらかじめ承知しておかないと、株価が時間をかけて上昇してくれたとしても自分の投資結果は散々なものになるでしょう。

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どんな株でも買ったら放置なのか

ところで、どのような株でも買ったら放置するべきなのでしょうか。結論的には放置するべき株とそうでないものはあると思います。まず大前提として先ほどから見せている株価推移というのは株式市場全体をひっくるめたようなものです。

したがって、ひとつひとつの企業をチェックした時に右肩上がりになっていない株も出てきます。右肩上がりにならない原因としては

  1. 単純に業績推移が振るわないので株価が上がらない
  2. 人気や知名度が極端に少ないマイナー株なので存在すら広まっていない
  3. 業界全体が低迷している

といったものが挙げられ、該当する場合は買って放置しない方が良いです。もちろん、入念にその企業を調べた結果として

  1. 今後は業績が上向いていく可能性が高い
  2. 知名度が広がる出来事があった
  3. 業界が底打って割安株がたくさんある

というケースはその限りでないものの、正直その判断は難しいとは思います。したがって基本的には現状で業績や財務状況が問題なく、知名度や割安度がそこそこあるような株を買って放置していく方が無難でしょう。

仮に中大型株だったとしても先ほど見せたように株式市場全体が時間をかけて上に進んでくれれば投資金額の数十%以上のリターンを得ることも可能です。特にリーマンショックからアベノミクスの流れでは株価が倍以上になった企業も珍しくなく、その中には国内経済に必要不可欠なポジションを担っている有名企業もたくさん含まれています。

その他の買って放置すると旨味が徐々に増してくる例としては「株主優待や配当金が豊富に設定されている株」もありますね。ちなみに株主優待とは「株を保有することで企業からもらえる商品や割引券など」のことで、配当金は「事業利益から株主に還元されるお金」のことです。

株式投資では利益の種類を

  1. インカムゲイン:株主優待や配当金で得られる利益
  2. キャピタルゲイン:買った時の株価から上がることで得られる差益

のふたつに分けられますが、このうちのインカムゲインはあらかじめ何%の利益が得られそうか把握しやすいメリットがあります。例えばある銘柄Aを100万円で手に入れたとしましょう。そしてその時の利回りが

  1. 株主優待:1%
  2. 配当金:4%

という場合、インカムゲインは合計5%なので年間5万円がインカムゲインとして手に入る計算ですね(実際には配当金に税金がかかってきますがここでは無視)。

ということは20年間保有してあげれば投資金額100万円がインカムゲインで回収できる計算になり、買って放置するほど旨味が出てくるというわけです。ただし注意点として、放置している間も

  1. 株価変動はある(保有単価より上がる可能性も下がる可能性もある)
  2. 配当金や優待内容が変わる可能性もある

という点がありますが、対策として

  1. 業績が数%でも良いので増益を継続している会社
  2. 配当金や優待を捻出するための余剰資金が多く、借金が少ない会社
  3. 配当金の増額を継続している会社(配当金政策が明確で増配傾向が強い会社)

を選ぶという点を意識すればリスクを小さくできます。大型株の中にはこういった優待制度や配当金政策を積極的に行っている会社も多いので、

  1. 業績や財務状況などを考慮しながら分散投資
  2. 株主優待や配当金をもらいながら放置

という戦略も有効です。

インデックスファンドやETFという選択肢もある

上記のように個別株という目線で考えると放置して良い株とそうでないものは出てくるでしょう。そういったことが面倒だと感じるのであればインデックスファンドやETFを買って放置していくという考え方もあります。

インデックスファンドとはいわゆる投資信託の種類で「それぞれ決められた株価指数に準じた値動きをする」といった点が特徴です。一方でETFとは上場型投資信託のことで、こちらも決められた株価指数に準じた値動きをするのが特徴ですね。

  1. 手数料
  2. 売買タイミングや約定価格の決めやすさ
  3. iDeCoや積立NISAなど非課税制度の対応

など細かな部分に違いはあるものの、どちらも株価指数に準じた値動きをするのが特徴なので買って放置すれば「株を買って放置するのとほぼ同義」になります。

したがって初心者さんが下手に個別株を買って塩漬け放置するくらいであれば、TOPIX(日本の株価指数)やS&P500(米国の株価指数)に連動した値動きをしてくれるインデックスファンドやETFを買って放置した方が儲かる可能性は高いです。

ただインデックスファンドやETF投資は少なくとも10年は持ち続けないと最大のメリットである複利効果を十分に発揮できないので

  1. 何が起きても売らずに買い増し続ける辛抱強さ
  2. その間は投資したお金を無いもののとして扱う
  3. 個別株のように自分なりの見立てで自由に売買することは避ける

といったことも必要ではあります。上記をどう感じるかはその人の考え方次第ですが、捉えようによっては買い増し設定をしたらあとは文字通り放置するだけのほったらかし投資なので兼業投資家や主婦にはとても向いているやり方でしょう。

買ったら放置に向いている証券会社

ここまで過去10年の推移から株は買ったら放置するだけで儲かることを述べてきました。個別株の中には放置に向かないものもありますが、インデックスファンドやETFを買って放置し続ける方法なら誰でもすぐ始められるやり方です。

個人的には投資初心者ならまずiDeCoやつみたてNISAといった非課税制度を併用してインデックスファンドを買い続けることがおすすめだと考えています。iDeCoや積立NISAについては関連記事に詳しくまとめていますのでそちらをご参考ください。

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積立NISAではどの証券会社も色々な銘柄を取り揃えているものの、iDeCoでは証券会社によって大きくラインナップが異なるので注意が必要です。特に私がおすすめするeMAXISSlimシリーズをiDeCoでも積み立てできるのは松井証券という証券会社ですね。

このシリーズは手数料面やパフォーマンス面で非常に優れていて、長い目で考えると手元に残るお金が他の商品とは万単位で変わってくる可能性もあります。また、松井証券は通常の株式投資をする上でも必要不可欠な独自サービスを多く提供しているニッチな会社なので口座を持っておいて損はありません。

これから株の放置投資で儲けたいという方はまず松井証券のインデックス投資から始めてみてはいかがでしょうか。

参考リンク:松井証券|サービス詳細