どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株の世界では「出直り相場」という言葉があります。
出直り相場とは「株価が低迷したあとに再出発で上昇する流れ」のことです。
一般に出直り相場では株価が大きく伸びやすく、順張りすることで利益を得やすいと言われています。
この記事では
- 出直り相場の流れ
- そこから考えられる教訓
- 出直り相場の実例
について述べました。
素直に順張りすると利益を得やすい流れですので、ぜひご参考下さい。
出直り相場とは
出直り相場とは前述のように
- 何らかの要因で株価が下落
- 下落要因が後退
- 株価が出直り上昇する
といった流れを言います。
一番のポイントは「下落要因が解消もしくは後退された時に起こる」という点だと考えていて、出直り相場では株価が急騰するケースが多いでしょう。
急騰背景には「不安要素がなくなったから安心だ」という市場の安堵感があり、安心しているときの買いは勢いがあるわけです。
こういった勢いのついた上昇では急騰でも順張りするべきで、多かれ少なかれ比較的利益が得やすいケースだと考えています。
ちなみに、出直り相場は
- 業績低迷からのビッグチェンジ
- 外部要因で下げた業績好調株
の2パターンが考えやすいでしょう。
業績低迷からビッグチェンジが起きて出直りとなった
業績低迷中の企業は株価が下落基調になりやすいです。
また、業績が上向かない限りは下落トレンドが続きやすく、値ごろ感で反発しても戻り売りされやすいと思います。
例えば1年以上も株価下落が長引けば、高値から50%や70%といった暴落になることも珍しくありません。
こういった株が出直り相場に移行するためには
- 爆発的ヒット商品
- 画期的なシステム
- 大企業に拾われる
といったビッグチェンジや大改革が必要です。
テンバガ-株を調べると赤字から黒字転換したような企業も多いので、これも一種の出直り買いなのかもしれません。
ただしテンバガ-株の場合、その後の業績が維持されたケースが少ない気もします。
そのため業績低迷から実際にビッグチェンジしたことを確認する前段階、つまり思惑相場の段階で急騰タイミングがくると言えそうです。
もともと業績好調の株が外部要因で下げた
私が出直り買いで狙いたいのはこちらのパターンです。
外部要因による下げとは「当該企業に問題はないのに、海外情勢などの影響で株価が下落すること」を言います。
例えば、何年も連続して好決算を発表している企業Aがあったとしましょう。
企業Aは成長株といかないまでも株価が順調に伸びていて、企業価値よりやや進んでいる印象です。
そんな状況で突然「アメリカが戦争するかもしれない」というネガティブニュースが流れました。
米国の株式市場は軟調となり、国内の株式市場にも影響が出ています。
地合いの影響で企業Aも株価が20%以上下落してしまい、過熱感よりはむしろ割安感という印象です。
しかし、しばらくすると「アメリカに和解ムードが漂い始めた」というポジティブニュースが出たので、株式市場も平穏を取り戻し企業Aの株価も大きく戻しました。
とまぁ、こういった流れで生じる出直り買いはかなり期待値が高いものだと考えます。
ここでは外部要因を例に挙げていますが、それ以外にも後述するような「株価調整後の見直し買い」も良い例でしょう。
まず大前提として
- セクター内の平均や市場の一般常識より株価が進んだところにいる
- 一般的な企業評価水準より進んでいてやや割高感がある
といった状況は、その株に対する市場評価が高いということです。
言い換えればその株を欲しいと考える人は多いわけで、押さえ込まれていた買いっ気が放出されるタイミングで恩恵を受けやすいでしょう。
地合い好転タイミングはまさに買い意欲が出やすい時期ですし、それに加えて割安感まであれば出直り買いもされやすいですよね。
ただし、いくら優良株と言えど買うタイミングは大事です。
まだ地合いが好転しそうにもない時に手を出すのは危険ですので、地合いとしっかり足並みを揃えることも意識しましょう。
日々の情報に意識を注がなければ乗れない
出直り相場のパターンを2つ述べましたが、どちらも「日々の情報に意識を注がなければ乗れない」という共通点があります。
例えば日経新聞を読んだり、突然盛り上がりを見せたテーマに目をつけたりするわけです。
また、決算シーズンに目立った業績が出れば必ず記事が出てきます。
取り上げられた企業に対してまめに調査をしておけば、どこかのタイミングでその情報が役立つことも多いです。
出直り買いを狙うのであれば、こういった意識が必要ではないでしょうか。
自分が保有している株が急落したら
もし自分が保有している株が急落した場合、外部要因であれば出直り買いを期待してホールドするケースもあります。
その場合は
- 株の購入理由が業績期待によるものである
- 株価への織り込みが少なく、まだ上値余地がありそう
など前提条件があるものの、出直り買いが確認できれば反発時に買い増しても良いでしょう。
その根拠は出直り買いによって
- 市場から注目度が高い
- 欲しがっている人が多い
といった可能性が考えられるからです。
ずーっとホールドするかは考え方や状況によりますし、怖ければ一度売却してから買い直しても良いと思います。
出直り相場の実例
では最後に出直り相場の実例を見てみましょう。
これはアルバイト求人検索「バイトル」を運営するディップという会社のチャートです。
ディップの直近業績は
このようにかなり好調なもので、株価も順調に上がってきた経緯があります。
しかし2018年4月から下落トレンドとなり、最終的には株価3500円から1500円にまで落ち込んでしまいました。
下落のきっかけとなったのは2019年2月期が市場予想に届かなかったためで、簡単に言えば成長力の鈍化が懸念されたのだと思います。
株価は1年以上も調整ムードが続きましたが、2019年7月の決算でトレンドが変わります。
この時の決算内容は
- 従来の経常利益予想を23.1%上方修正
- 7期連続で最高益更新
というもので、相変わらずの好決算だったのです。
ちなみに業績推移を見てわかるように、下落トレンドが始まるきっかけとなった決算も市場予想に届かなかったとはいえ決して悪い内容ではありません。
売上高は11%増加していて、増配も発表していました。
ただ市場予想に届かなかったために調整ムードが出たわけです。
こういった好業績企業における「市場の期待感が高すぎるゆえに急落したケース」では、十分に出直り買いが狙えます。
まとめ
いかがでしたか?今回は出直り相場についてご紹介しました。
色々なパターンがあると思いますが、企業にビッグチェンジの思惑が生じた際や好決算による見直し買いが起きた場合は出直し相場を連想してみてはいかがでしょうか。
特に好業績企業では、株価の調整期間が長いほど出直り相場も長くなる印象があります。
自分なりにパターンを見つけて順張りすると利益がでやすいのでお試し下さい。
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がありますのでご参考ください。それではまた!