配当銘柄は権利落ち日の寄付きで売るべき?タイミングを考察してみた

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

個人投資家の中には配当や優待目的で株を保有している方も多いことでしょう。

市場には配当や優待を実施している企業も多く、中には5%を超えるような高い利回りのものがあります。

配当利回り5%ということは100万円分保有すればそれだけで年間5万円の利益ですから、銀行に預けるよりかなりお得ですよね。

しかし、配当や優待を受け取る権利が確定すると翌営業日には一斉に売り出され、いわゆる権利落ち日には株価が利回りの分だけ下落すると言われます。

ここで考えたいのは「自分も権利落ち日に配当もしくは優待銘柄を手放すべきか」ということです。

この記事ではその点について色々な角度から考察してみましたので、ぜひご参考下さい。

配当や優待の権利落ちとは

まず簡単に権利落ち日について解説します。

過去にも解説しているのでざっくりとした説明になってしまいますが、まず考えるべきは「株の受渡タイミングは2営業日後」という点です。

例えば3月1日月曜日に株を買ったとして、それを実際に受け取れるのは2営業日後の3月3日水曜日というわけですね。

買った株が配当銘柄の場合、3月の最終営業日までに保有していれば「配当を受け取る権利」がもらえます。

また、受渡日を考えると「3月最終営業日の2営業日前まで」に買っていなければならず、ここが権利確定日かつその翌営業日が権利落ち日となります。

個人投資家の考え方としては「配当や優待の権利が確定したらもうこの株はいらない」となるので、権利落ち日には利回り目的で買っていた人達が一斉に売り出しますよね。

権利落ち銘柄が多いのは3月や9月ですから、該当月の権利落ち日にはその影響が大きいです。

具体的には日経平均株価が利回りの分だけ下がることになり、数字だけ見れば弱含みの展開になることが多いです。

配当銘柄は権利落ち日に売るべきか

では仮に自分が配当銘柄を持っていた場合、その銘柄を権利落ち日に売るべきでしょうか。

売りタイミングのパターンとしては

  1. 権利落ち日の寄付きで売る
  2. 権利落ち日のザラ場で売る
  3. 権利落ち日の大引けで売る
  4. 権利落ち日後のどこかで売る

などが考えられます。

多くの場合は寄付きで売り出されることが多いと思いますが、皆さんはどうでしょうか。

個人的には、必ずしも権利落ち日の寄付きが配当銘柄を売るタイミングとしてふさわしいとは思いません。

例えば、オリックスにおける2019年9月権利落ち日以降の値動きを見てみましょう。

配当銘柄の権利落ち日の動き

この銘柄は高配当および優待銘柄として人気が高く2019年9月は27日が権利落ち日だったので、寄付きからギャップダウンしています。

前日終値が1709円に対して権利落ち日の寄り値は1679円ですのでおよそ30円の下落です。

9月に権利確定するオリックスの配当額は1株あたり30円なので配当分だけ落ちている状態と推測できます。

また、ザラ場でも下落基調が続いたので大引けには陰線となっている状態です。

権利落ち当日だけ見れば寄付きで売っておくことは悪くないように思えますね。

しかし、問題はその後の値動きでしょう。

配当権利落ち日から大きく戻す

権利落ち日から1~2週間ほどもみ合った後、大きく株価を戻して高値更新しています。

仮に権利落ち日のどこかで売っていた場合は配当かそれ以上の値下がりですが、慌てて売らずに様子を見た人は配当や優待だけでなく差益まで得ることができました。

人気配当銘柄の権利落ち日後の動きには、こういったパターンがあるので面白いんですよね。




配当権利確定日のリスクを減らすためには

しかし、どの銘柄も権利落ち日以降に株価を戻してくれるのかはわかりません。

もしかしたらひゅーっと落ち続けてしまうかもしれず、そういった意味では権利落ち日の寄付きで売ることも良いのかもしれません。

しかし、寄付き売りでは高い確率で配当分の値下がりを受けてしまうので、何か別のリスク低減策を考えなくてはなりませんよね。

考えられるものとしては

  1. 権利落ち日までにある程度の含み益を持っておく
  2. 権利落ち日以降に株価が戻りやすい要素を見つける
  3. 権利落ち日前後の地合いを考える

といったことでしょうか。

例えば権利落ち日までにそれなりの含み益があれば

  1. そもそも権利落ち日前に売ってしまうことも可能
  2. 権利落ち日以降に余裕を持って様子を見られる

といった状況になりやすいです。

また、株価が権利落ち日以降に配当分を埋めるには

  1. 銘柄としての人気
  2. 将来の上昇要素

がある程度なくてはなりません。

そういった意味では、気になる銘柄における直近材料や決算内容はもちろん、「過去の権利落ち日以降の傾向」を5年くらい洗い出してみるのも良いでしょう。

配当目当てで権利確定日直前に買う方も多いですが、得する確率が高そうな銘柄に目をつけた方が良いと思います。

さらには権利落ち日前後の地合いが良ければ、買い戻そうと考える人も多そうですよね。

大型株の場合、個人の買いがどれくらい影響するかはわかりませんが、地合いの良し悪しと市場センチメントは関係あるでしょう。

優待銘柄は権利落ち日に売るべきか

では優待銘柄も同様に権利落ち日以降まで様子を見るべきでしょうか。

結論的には、優待取得の場合だとクロス取引をしていることが多いので寄付きに売るというよりは現渡し決済になります。

クロス取引とは空売りと現物を同時に注文する方法で、空売りで値下がりを抑えつつ現物で優待をもらうやり方です。

このクロス取引やつなぎ売りと呼ばれる方法は、空売り決済を現渡し(持っている現物を差し出して決済)で行うのであまり売りタイミングで悩むことはないでしょう。

クロス取引には基本的にリスクがあまりないのですが、強いて言えば空売りを制度信用にて行うと逆日歩で優待額以上に損をする可能性があります。

したがって優待取得では「一般信用売りが売り切れる前にクロス取引を済ませること」が最大のリスク低減方法ですね。

ちなみに配当金をクロス取引で受け取ろうと思っても、空売りした状態で権利確定日をまたぐと売建予想配当金が取られるので意味がありません。

売建予想配当金とは売り方が買い方に支払う配当金相当額のことで、証券会社によっては自動で余力を差し押さえられてしまいます。

外部参照リンク:楽天証券|売建予想配当金




まとめ

いかがでしたか?今回は配当銘柄を権利落ち日に売るべきかを考えました。

個人的には必ずしも権利落ち日の寄付きで売ることが望ましいとは思わず、場合によっては様子を見て少しでも株価が戻ったところで売る方が良いでしょう。

ただし、それが最善な方法になるかはわからないので

  1. なるべく含み益を作っておく
  2. 銘柄の上昇要因を考える
  3. 過去の傾向を洗っておく
  4. 地合いを考える

といったことが必要だと思います。

考え無しに毎回寄付き売りで手放すのも面白くないので、ぜひご自身でも色々と考察してみてはいかがでしょうか。

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