どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式投資の世界には「イナゴ」という言葉があります。
イナゴとは「大きく上がっている株に飛び乗って利益を得ようとする行為」のことです。
特に、現代におけるイナゴ行為は「Twitterに上がっている情報をもとに仕手株を買うこと」を言うかと思います。
Twitterにはインフルエンサーと呼ばれるような有名アカウントがたくさんいらっしゃって、彼らの発信する情報に飛び乗って利益を得るわけですね!
今回の記事はこの「イナゴ行為やイナゴ手法と呼ばれるものが儲かるのか?」という点について考えていきましょう。
結論から言えば儲かる人もいれば儲からない人もいて、大多数は儲からないと思います。
その理由や、イナゴで儲かるために大切な2つの意識改革についてお伝えしていきますよー。
株とイナゴ手法
まず、ご存じない方のために「個人投資家がイナゴする流れ」を一般的な観点から見ていきます。
- ある銘柄が大きく上昇している
- その銘柄に対して、有名人がつぶやく
- 個人投資家が存在に気づいて買う
簡単に言えばこんな感じですね。
ではこれをもう少し広げて考えてみましょう。
- 時価総額がなるべく小さい株を誰かが買い集める
- 浮動株の多くが集まったら、存在を知らせるために初動のローソク足を出す
- (何回か繰り返す?)
- 価格帯を徐々に上げていく
- Twitterで周知して急騰させる(イナゴ到来)
- ふるいに掛けながら上げる?
- 売り抜け(イナゴの買いが受け皿)
かなりざっくり言うとこんな感じになると思います。
一番のポイントは「イナゴをする側は仕手側が儲かるための最終的な受け皿になっている」という点です。
下で集めた株を仕手側が売るためには、それと同数の買い注文がなければ売買が成り立ちません。
だからみんながやっているTwitterで情報を流して、買ってくれる人を増やすわけですね!
言い換えれば、私たちのような弱小個人が気づく(気づかされる)頃には仕手側にかなりの含み益があるはず。
下で大量に株を握っていれば、上がるときにそこまでの出来高はいらないでしょう(出来高減の上昇)。
逆にイナゴ到来で急騰した前後は「出来高が上がって、株価維持か下げる」のが売り抜けの超初歩的な見抜き方かもしれません。
図で言えば・・・
こんなイメージですかね。
出来高分析の書籍で紹介されているような図に、イナゴの襲来を足したイメージです。
株式投資の世界で言われているイナゴ手法の範囲は、図の丸で囲ったような位置だと思います。
どっかーんと株価が上げてきて話題になっているまさにその時の段階。
イナゴの先発隊になれれば儲かるイメージが湧きやすいですよね!
この上昇期間は銘柄によって違いますが、大きな下げを入れながら上がっていくものなのかな?
そして最終的には出来高増の売り抜け期間が到来して、イナゴがその受け皿になるわけです。
図で見ると簡単ですけど、実際には上手に売りをぶつけられていて、株初心者にはわからないケースがほとんど。
株価が上がっているときもずーっとTwitterで周知していくので、自分の買いが仕手側が儲かるための受け皿になっていることもわからないです。
イナゴ手法をやるならまずは「相場の中盤から後半にかけての値動きに触っている」という意識改革が大事なのでしょうね。
イナゴ手法で株をやれば儲かる?
イナゴ手法は上手にやれば儲かりますが、大半の人は
- どの株価位置で勝負しているかわかっていない
- 自分がイナゴになっていることすら気づかない
- ただなんとなく話題だから買っている
といった状況なので、おそらく儲かってはいないのかなーという印象があります。
私が考えるイナゴ手法の最大の問題点は「再現性に欠ける」ということです。
株の手法は
- 再現性がある(同じ状況が何度も到来する)
- その再現性にそって同じ行動ができる
- 明確な枠組みとして説明できる
といったことが重要です。
だってそうでないとコンスタントに勝てないだろうし、「損切りより利益確定の割合を増やす」といった調整もしづらいじゃないですか。
イナゴ手法であっても同じことで、自分なりの手法や枠組みの中でイナゴをすれば儲かると思いますが、ただ「話題になっているから買う」だけでは儲からないはず。
そういった意味でも前述のようなチャートイメージを持って、なるべく初動に近い位置で買うことが非常に大事です。
初動に近ければ、むしろ自分もイナゴを利用して儲けている構図になれますからね。
ただし、早めの段階だとまだTwitterにそこまで情報が溢れているわけではないんですよ!
したがって
- 値上がり率ランキング
- 出来高急増(売買高)ランキング
- ストップ高銘柄のチェック
など基本的な情報をちゃんと毎日見て、どんな株価位置でランキングに乗ってきたかを調べることが必要だと思います。
例えばそこに、
- 時価総額が小さければ短期的に大きく儲かりやすいだろう
- このセクターはこんな流れになることが多い
など株の基本知識や経験則を入れていくとなお良いでしょうね。
人によっては「インフルエンサーの癖や売りのぶつけ方を読め」なんて意見もあります。
Twitterでイナゴを集めている銘柄はボラがあって、短期トレードには向いているのは確かです。
したがってそういった特性をうまく利用しながら、再現性のある対応策を考えることがイナゴで儲かるためのポイントではないでしょうか。
スイングが恐ければデイで狙うのも全然ありですね。
イナゴで儲かるためのセクター意識
イナゴ手法で儲かるためには、もうひとつ大事な意識があります。
それは「直近で話題になっているセクターはどこか認識すること」ですね。
これは「資金が入ってきているセクター(業種)はどこか」を考えることに等しいでしょう。
資金が入ってくれば株価も上がりやすいですし、
- 1番手の銘柄
- 2番手の銘柄
- 3番手の銘柄
に注目して資金の移り変わりを捉えやすくなります。
1番手がぐんぐん上がってたけど伸びが悪くなって、代わりに2番手以下が上がり始めた・・・という感じです。
例えばいつぞやの下半期はバイオ銘柄が根こそぎ上がって、順繰りに資金移動が起こっていました。
最終的にはどの銘柄を触っても儲かって、個人投資家が好きなバイオ銘柄の真骨頂という感じでしたよね。
また、年によってはゲームセクターが盛り上がりを見せることもあります。
同じく短期的に株価が何倍にもなるので、バイオと合わせて個人投資家から人気があるセクターです。
言い換えればバイオやゲーセクはコテコテの仕手株になりやすいので、初動や資金移動のタイミングを狙ってみても良いでしょう。
ただし、ボラが大きいんですよね・・・。
自分も儲けたいからといって高値圏で安易に入ると瞬殺されることもあります。
私もむかーしバイオで100万以上飛ばしたことがあって、あれは良い経験になりましたよ。
だから無理にバイオやゲーセクを狙わずに、他のセクターへの資金流入を意識するのもおすすめです。
本来ならそっちこそが株式投資の醍醐味ですし、健全な短期急騰を味わえますからね!
ちゃんとしたバックグラウンドがあって急騰すれば、資金も残りやすく抜けも遅い印象があります。
個人に人気なセクターへのイナゴ意識も大事ですが、儲けるためにはその他のセクターもぜひ意識してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?今回はイナゴ手法で株の売買をすると儲かるのか?というテーマでお話しました。
イナゴで儲かるためには、まず
- 株価位置を意識する
- 資金流入セクターに意識する
ということが大切です。
なるべく早い段階で動意付いている株を見つけて、イナゴがたくさんくるような株をうまく活用すれば儲かりやすい。
そのためには基本的なランキングを日々チェックして、初動に気づくことが重要でしょう。
また、イナゴする際にはどのセクターが盛り上がっているかを意識することも大事ですね。
急騰した銘柄から流れてくる資金に先回りすれば、初動でなくてもおこぼれをもらえることもありますよ。
自分なりの手法や枠組みを持って、上手に立ち回っていきましょう!
関連記事には
- 株のテクニカル分析は意味がない!?3大根拠と上手な付き合い方とは?
- 株の買い増しタイミングにおける4つの考え方と超重要な前提条件とは!?
- 株初心者が上達するための簡単なチャート2つと探し方を伝授!!
- 株が上達するコツで誰でも簡単に実践できる最強ペアはこれだ!
- 株における待つことのメリットと待てないことの弊害をご存知ですか?
がありますのでご参考ください。それではまた!