どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式投資の世界には「投資妙味」という言葉があります。
投資妙味とは「その市場や銘柄に投資することに大きな醍醐味や旨みがありそうなこと」という意味です。
外部山荘リンク:Weblio辞書|投資妙味
これだけでは抽象的でわからないかと思いますが、要は投資することで儲かるのではないかということですね。
この記事では投資妙味の
- 具体的な意味
- 具体的な状況
について書きました。
投資妙味について共通の定義はないかと思いますが、私が考える状況をお伝えしたつもりです。
なんとなくでも意味が伝われば、皆さんがそれぞれ投資妙味について考えるきっかけになると思います。
どのような状況で投資していくのかこの機会に考えてみてはいかがでしょうか。
投資妙味の意味とは
投資妙味は「とうしみょうみ」と読みます。英語で言うと「Investment taste」です。
英語で言ってみるとなんだかカッコいいですね!
投資妙味を会話で使うとしたら
- この株は投資妙味がある
- 投資妙味が増した
- もうこの株は投資妙味に欠ける
といった使い方になります。
ここで言う投資妙味の意味とは冒頭でお伝えしたように、「投資することに醍醐味や旨みがあるのではないか」という感じでしょう。
ただ、これだけでは具体的にどういった意味なのかわかりづらいですから、もう少し具体的な意味合いを述べてみます。
投資妙味の意味合いを別の言葉で言い換えるなら
- オーバーシュート
- 売られすぎ
- 割安圏内
など「企業価値に対して株価が安い」といった表現ができるでしょう。
ちなみにオーバーシュートとは「一過性に急落したことで行き過ぎた株価となる」といった意味です。
投資妙味を言い換える表現の中にオーバーシュートがあると「なんだ投資妙味って株価が下がった時を言うのか」なんて思ってしまいますが、あながちそれだけではありません。
例えば株価が大きく下がった時以外にも、現状の業績から1年先で大きく変貌するといったケースでは現状の株価がまだまだ割安圏内という意味で投資妙味があると言えるでしょう。
投資妙味はチャートで考える
投資妙味を考えるには企業価値を考える必要があるので、まずはファンダメンタルズを見る必要があります。
ただ、最終的には投資妙味を頭の中で考えるより、チャートを引っ張って考えるとなお良いと思います。
例えば・・・
このように企業価値から考えて
- 赤枠内:まだ割安圏内で投資妙味がある
- 青枠内:投資妙味が薄れてしまう
と考えるようなイメージです。
割高だった株が下降トレンドに移行したことで段々と適正水準になることはあります。
しかし、必ずしも適正範囲で止まるわけでもなく、場合によってはむしろ下げすぎなケースもあるわけです。
投資妙味という意味では段々と下げ止まりチャートになってきて、しかもそこで買い集め兆候が見られたり・・・なんて時期は旨みがありそうですね。
そういったケースでは時価総額を基準に考えるとわかりやすいかもしれません。
極端な例で言えば、もともと時価総額200億円だった企業が100億円になったとします。
そして下げ止まってきた段階で怪しい値動きになり、突然ポジティブサプライズで50億の利益が出そうといった材料が出ました。
現状の時価総額に対して50パーセントもの利益をこれから得るわけですから、少なくとも株価1.5倍までは投資妙味が続くと言えそうですよね。
1年で50億も稼ぐような材料は一過性の話かもしれませんが、元々の時価総額を考えたら急騰するケースも考えやすいです。
もし2、3連続のストップ高で株価1.5倍になったとして、そこから押し目がきたらこの辺の価格までは割安かな・・・といった感じで考えられるかもしれません。
利益確定も時価総額を基準に考えて、150億~200億の間で利食いしようかなと。
このように投資妙味を時価総額から考えても面白い見方ができるでしょう。
投資妙味のチャートは上昇トレンドでも・・・
こんな感じで、
- 赤枠内:業績予想によればまだ割安
- 青枠:ここまでくると業績予想を織り込んでいる
といったイメージができるでしょう。
赤枠内の新高値や押し目を掴んでも、将来的には高値掴みではないと言えるので投資妙味があるなと考えられるわけですね。
株価は日々動いていきますし、予想できる範囲で投資妙味を考えるといった背景からも「チャート上で攻める範囲を決める」というのは有効だと思います。
投資妙味が増す具体的な状況とは
ではもう少し踏み込んで投資妙味が増す状況を考えてみましょう。
配当利回りから考える投資妙味
一般的に投資妙味が明らかに出てくる状況としては「市場全体の下げ」が考えやすいですね。
例えば2019年1月や2019年6月はその直近の指数状況(日経平均株価など)が悪かったことで、全体的に割安な株が多かったです。
この状況は「相対的な配当利回り」にも明確にサインが出ていました。
配当利回り5%以上って条件で検索かけたら100銘柄以上ヒット。すごいですね。
— ひげづら👉固定ツイ参照 (@higedura24) June 14, 2019
国内株式市場では配当性向30%が大体の目安です。
ちなみに配当性向とは事業利益の何パーセントを配当に回すかという指標のこと。
配当性向30%を目安に配当額が決める企業も多く、最終的な配当利回りは
- 低水準:1%前後
- 中水準:2%前後
- 高水準:3%前後
が大体の目安となります。
ただし、これは算出するための株価や配当額を固定して計算されたものです。
したがって、指数が大きく下げてくると配当額が変わらずに株価が下がるので相対的な利回りが大きく向上する状況が生まれます。
例えば、株価1000円で配当額が1株あたり30円の銘柄があったとします。
この時の配当利回りは
- 配当額30円 ÷ 株価1000円 × 100 = 3%
ですよね。しかし、市場全体が大きく落ち込んだことで株価が40%下落したとしましょう。
すると相対的な配当利回りは
- 配当額30円 ÷ 株価 600円 × 100 = 5%
と変化しますよね。
株価600円のうちに買っておけば
- 配当利回りが大幅に増える
- 配当目当ての買いによって反発も期待できる
といった投資妙味があると考えやすいです。
市場全体が大きく下げたことで配当利回り5%を超える銘柄がごろごろ転がっているような状況は、
- 業績推移
- 株価水準
- 配当利回り
- セクター全体の展望
などを考慮しつつ投資妙味が大きい銘柄にアプローチするべきだと思います。
需給悪化によるオーバーシュート
株式市場では需給面が大きく関係します。
需給に直接影響しやすいものには「発行済み株式数」や「浮動株比率」があって、例えば
- 増資:新株発行で株式数を増やす
- 分売:大株主が市場外で大規模売り出し
などがありますよね。
これらは良い面も悪い面もあるでしょうが、公表時には「発行済み株式数に対して何パーセントが増えますよ(希薄化しますよ)」なんてことも教えてもらえます。
例えば・・・
図の黄色丸で発行済み株式数の15%が希薄化する増資が発表されたとして、
- 青枠:15%以内の下落
- 赤枠:15%以上の下落
と考えれば赤枠内なら投資妙味が出てくるな、という考え方もできるでしょう。
もちろん一定期間は需給悪化が予想されますし、それ以上に「こんな株持ちたくないよ!」なんて投資家が多ければさらに下げるとは思います。
ただ、短期的なオーバーシュートを利益に変えるという意味のトレードとしては成立するのではないでしょうか。
その後、株価をどこまで戻すのかは増資の目的や銘柄人気にもよりますね。
投資妙味という意味では、こういった需給面から考えるのも面白いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は投資妙味の意味についてお伝えしました。
具体的にはオーバーシュートとか割安なんて表現がしっくりくることが多いでしょう。
企業価値や材料に対してどれくらいまでが投資妙味と言えるのかチャートを加味して考えるのがおすすめです。
市場全体の下げや一時的な需給悪化なども投資妙味が増す具体的な状況だと思います。
自分なりの基準を持って株価水準を考えれば、どこまで攻めるのかも考えやすいですね。
ちなみにそういった情報は日経電子版などにゴロゴロ転がっています。
話題の材料にはしっかりとアンテナを張って、利益につなげたいですね!
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