どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式投資をやる上で欠かせないのは株価の上昇要因を考える事です。
株価が上昇する要因をかっこよく言うと、「カタリスト」なんて表現ができます。
株で儲けるためにはこのカタリストを考える必要があり、いかに思惑を株価上昇と結びつけられるかがキーポイントです。
この記事では株とカタリストについてお話し、その重要性をして頂くために書きました。
- カタリストの意味は?
- カタリストって例えばどんなもの?
- カタリストで信頼性が高いものって?
- カタリストと時間軸の関係は?
こういった疑問がある方はぜひご参考下さい。
株におけるカタリストの意味とは
カタリストは直訳すると
- 触媒
- 促進の働きをするもの
という意味です。
こと株式投資におけるカタリストとは「株式市場において株価変動を起こす材料やきっかけ」という意味があります。
外部参照リンク:野村證券|カタリスト
カタリストの種類
株価を動かすカタリストの種類としては、
- 国や自治体の政策(新規、改変)
- 景気動向指数などの経済統計とその動向
- 日経平均株価やドル円などの市況
- セクター内や同業種における状況変化
- 個別銘柄の業績や材料
などが挙げられます。
こうしてざっと種類を挙げただけでも、株のカタリストはマクロ経済から個別株のミクロ経済まで広い範囲の事柄を指しているのがわかりますね。
ただし、一般には個別株に関するカタリストが語られることが多いように思います。
これは
- 市況は上場企業全体の株価に反映されやすい
- 個別株についての議論でカタリストが出ることが多い
といった理由があるからでしょう。
個別株のカタリストとして有名なのは
- M&A
- 業務提携
- 新商品・サービスの開発
- 既存事業の売却
などがあります。
既存事業の売却は直接的には影響がないこともありますが、
- 大幅に財務が改善する
- 新規事業への投資を同時に発表
となれば投資家の思惑も膨らみやすい印象です。
カタリストの株価への作用
カタリストは株価上昇要因となるときもあれば、下落要因となることもあります。
また、同じカタリストでも時期によってどちらの要因としても働くケースがあると知っておくべきです。
例えば、ある銘柄に新サービスが出たとします。
翌日、その銘柄の株価が寄り付きから上がりました(上昇要因)。
しかし、その後はすぐに株価が下がってしまいました。
実は新サービスで得られる売上は大したことなく、単なる話題性でのみ株価が反応していたのです(下落要因)。
これは同じカタリストが
- 新材料が出たというだけでの株価上昇要因
- 中身が伴っていない薄っぺらい材料としての下落要因
の2つの側面を持っていると考えられます。
これをザラ場の投資行動に置き換えると、
- 気配を見る限り、株価は反応していそうだ
- ただ、内容が伴っているわけではないのでどちらかというと売り叩かれそう
- 下げ始めを狙って空売りを仕掛ける
といった流れになるでしょう。
もちろん自分がク〇材料だと感じても、ストップ高になるほどのわけのわからない上昇要因になることもあります。
その場合は
- 大きな力が裏で働いて株価を動かしている
- 自分がカタリストの重要な要素を見落としている
のどちらかかと思います。
とはいえ、カタリストがどちらの意味で株価に反映されるかは市場を覗いてみないとわからないものです。
ただし、類似事象が起こることは十分にあり得るので、経験則として予測できる場合もあるでしょう。
それゆえにカタリストに対する記録や考察を残して、いつでも読み返せるようにしておくことが重要なわけですね。
長期的なカタリストの探し方とは
どんな材料でも株価を押し上げるカタリストとなれるわけではありません。
カタリストにも信頼性があって、それが高いほど株価の上昇要因として持続されやすいです。
特に信頼性が高いのはやはり「国策に関連するカタリスト」でしょう。
例えば、
- 働き方改革で人材不足解消や仕事の効率化を図る動き
- 国土強靱化でインフラ整備や災害対策、老朽化改善が進む
- 障害者雇用促進で企業へ一定割合の雇用を義務づける
など直近だけでも色々な話題がありました。
これらの話題によって
- 無人レジなど人手不足解消に役立つサービスをを扱う企業
- インフラ整備を得意とする企業
- 障害者雇用を促進できる企業
の株価が動意づいたわけです。
こういった国策は
- 官公庁のサイトで情報を閲覧
- 新聞やニュースで知る
といった探し方がありますので、覚えておくと良いでしょう。
「それだけ?」と感じるかもしれませんが、これで十分だと思います。
強いて言えば、総選挙前後ではマニフェストにどのような国策があるか注目されるので、そういった時期にも関連銘柄を物色可能です。
ただし、実際に法案などが進んでいくかはわかりません。
その他にも5Gなどの長期的に話題が持続して、業績拡大の期待が大きいカタリストは狙い目です。
こういった大きなテーマに関してはTwitterでも話題になりやすいですし、証券会社のテーマ株ランキングを見ていれば「これ何?」と気づくことは可能でしょう。
大きなテーマは関連銘柄の株価が落ち着いても定期的に物色が繰り返されるので、安値は拾っておくべきですね。
ただし、5Gと一口に言っても例えば
- 基地局の設置なのか
- 部品提供なのか
- サービスの提供なのか
といった違いがあります。
個人的にはなるべく大きな母体から受注されて、事業規模が大きそうな銘柄を狙うのがおすすめです。
例えば、NTTの下請けであらゆる地域に基地局を設置する銘柄など。
実際にこの考え方で持ち株の価格が長期的に反応してくれました。
持ち株の事業形態そのものを上昇要因と考える
ここまでのカタリストのお話は「何かきっかけがあって、それに株価が反応する流れ」を中心にご紹介しました。
しかし、カタリストの定義からは少し外れるかもしれませんが「持ち株の事業形態そのもの」もカタリストと考えられるかもしれません。
例えば、持ち株と同業他社の収益性を比較した場合を考えてみましょう。
もし持ち株の収益性がぶっちぎりで高ければ、それはそのセクター内でのカタリストのひとつとなり得ます。
業界内に冷たい風が吹いた時に、それに対応する効果的な施策を取ったのならそれもカタリストではないでしょうか。
ただし、それらがカタリストとして効いてくるのは決算で数字が出てきた時です。
「他の企業は散々な決算なのに、あの会社だけは変わらず増益じゃないか!」となるわけですね。
こういった事業形態も、ゆくゆくはカタリストとなり株価に反映されるものだと思います。
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まとめ
いかがでしたか?今回は株とカタリストについてお話しました。
カタリストは株価を動かすきっかけであり、持ち株の背景として重要なものです。
株価上昇要因となるかは市場の反応次第ですが、経験則が適用できることもあります。
信頼性の高いカタリストはどのようなものかを考えながら株式投資に挑みたいですね。
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