どうも、ひげづら(@higedura24)です。
みなさんは「株式投資家の8割は儲からない」という言葉を1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
情報媒体によって儲からない人の割合に差はありますが、ほぼほぼどの情報源でも7割とか9割とか多くの投資家が負けているといった結果だと思います。
ちなみにこの2割に入ってくる人は
- 機関投資家
- 株が超絶上手な個人投資家
がほとんどで、その他に私のような細々とそれなりの利益で長―く続けている投資家が当てはまってくるイメージですね。
また、株で儲からない8割のほとんどは個人投資家で、それも初心者が多いのではないでしょうか。
そもそも株に限らずあらゆることで「始めてもすぐにやめてしまう方」も多いので、個人的にはそこも関係しているのではないかと思います。
ただ、株をやめていった方としても「株で儲からなかった」からこそやめていったわけです。
この記事ではなぜ多くの個人投資家が儲からないと嘆き、やめてしまうのかを考えました。
周りを見ていてもほぼ当たっているかと思いますので、これから始める方や現状でやめようか悩んでいる方はぜひご参考下さい。
株で儲けられない人の典型的な特徴とは
ある所に「元手30万ほどで株を始めて1年ほど経過しているAさん」がいました。
Aさんは手法と言えるほどのものはまだありませんが、株を始めて1年の間にテクニカル分析に関してはそれなりに勉強している状況です。
投資スタイルはスイングトレードが主で、数ヶ月単位で株を保有したことはありません。
たまーに銘柄スクリーニングをしては「お、これ良さそう」と思った銘柄のみリストに入れて、適当な株価位置で売買を繰り返している状況でもあります。
肝心の売買結果は、儲かることもあれば儲からないこともありましたがそこまで気にしていません。
また、損切りをした方が良いとはわかっていながら、儲からない銘柄を持ち続け「いつかは株価が戻るだろう」と考えています。
ちなみに儲かった銘柄はさっさと利食いをして「利食い千人力と株本に書いてあったからね!」と満足そうです。
Twitterで話題になっている銘柄もしっかりとチェックしていて、お気に入りのアカウントがつぶやいた銘柄は必ず買うようにしている様子。
ある時、友人のBさんからこんなことを聞かれました。
「Aさんはこの1年でどんな銘柄を買って、何で一番儲かったの?」
Aさんは胸に手を当てて考えますが、全く覚えていません。
・・・冒頭から突然、Aさんのお話を聞いてもらいました。
ここで皆さんに質問なのですが、
- 自分に当てはまる箇所はどれくらいありましたか?
- Aさんは株で儲かっていると思いますか?
おそらくですが、Aさんは儲かっていない投資家だと思いますし、株で儲からない人ほど共通点が多いのではないでしょうか。
これは私がぱっと思いつく「株で儲からない人の典型例」です。
端的に述べると
- 銘柄選定から売買まで全て適当
- 損は伸ばして利は伸ばさない
という感じでしょうね。
ではなぜAさんが株で儲からないか、ひとつずつ見ていきましょう。
株で儲からない理由とは
Aさんが株で儲からない理由とは
- 売買基準が明確でない短期売買が多すぎる
- 記録をしないので振り返りや気づきが少ない
- 新興株の割合が多すぎる
- 元手が少ない
という点が挙げられます。
売買基準が明確でない短期売買が多すぎる
個人投資家にはスイングトレードが大好き、という方が非常に多いイメージがあります。
おそらく実際にそういった方は多く、しかもそのほとんどは数日~1週間程度のスイングトレードではないでしょうか。
私もそのくらいのスイングトレードをすることがありますので、そういった短期スイングが悪いと言いたいのではありません。
ただ、デイトレや短期スイングでは「株の売買技術が大きく影響する」という点は否めないでしょうね。
したがって株を始めてそこそこの初心者さんには不利な時間軸ではあると思います。
もちろん私も負けることがあるので偉そうなことは言えませんが、それでもAさんとは「明確な売買基準がある」という違いがあるんです。
例えば銘柄選定について。
私はウィリアム・オニールという投資家が考案したCANSLIMという銘柄選定メソッドがベースにあります。
ちなみにCANSLIMに関しては銘柄スクリーニングカテゴリーに記事があるのでご参考下さい。
CANSLIMは成長株投資という側面がありますが、私はここに自分なりの考えを足して銘柄選定を行っています。
Aさんはテクニカル専門のようですが、それにしたって「こういったチャートのみ狙う」と決めることは必要です。
株の売買タイミングや、損切り基準も同様ですね。
- どのくらいの株価位置を積極的に狙うのか
- どういったタイミングで買うのか
- どうなったら諦めて損切りするのか
などあらかじめ決めておかなければならないことはあるので、それを適当に済ましたのでは儲からないのは当然でしょう。
株で儲けたければ手法とはいかないまでもしっかりとした売買基準を設けて、その中でのみ売買をしていくことが必要です。
また、最近の売買履歴を見ていて思ったのは「長期で持てるかどうかもかなり重要」だということ。
わかりやすく言えば・・・
2016年から始まったトランプ相場はただ持っていれば儲かっていた相場でしたよね。
図の黄色丸で誕生して、そこからたった1年ちょっとで24000円まで駆け上がったわけですから。
この時期にちまちまと利食いしていたような投資家は大して儲からないですが、長期でどっしりと持った方は儲かって仕方がなかったはずです。
トランプ大統領誕生からしばらくは「長く持ってさえいれば株で儲からない人はいない状況」でしたから、この長期で持てたかどうかの違いは大きいでしょう。
ただし、長期保有には
- メンタル面
- 売買基準が明確で自信が持てるか
が関わってきますので、ここも大きな違いを生む要素です。
もっと言えばテクニカルのみで考えている人はなかなか長く持てないのかもしれませんね。
自分が買った銘柄がどういった事業をしていて、なぜ人気化して株価が上がっているのかを考えることがファンダメンタルズ分析です。
テクニカル分析だけできれば良いというわけではないので、世の中の流れを知っておくことも必要だと思います。
世の流れに合っていて、それが株価上昇として現れているものはすぐに利食いせずに引っ張っても良いのではないでしょうか。
記録をしないので振り返りや気づきが少ない
売買基準がない人にはわからないかもしれませんが、自分で売買基準を決めていくと「それが本当に正しいと言えるのかどうか」が気になるものです。
すると、
- しばらくは売買結果を記録してみようかな
- 売買結果が良ければ続けてみようかな
- もっと改良できるところはないかな
と考えていくのが普通ですよね。
儲からない人はそもそも調べる対象がないですし、記録も取らないので経験値や気づきが非常に少ないでしょう。
例えば
- どのような銘柄を売買することが多いのか
- 少ない勝ちの中で多いパターンはないか
- 勝てる銘柄の中に共通点はないか
- 負けるパターンで多いものはどんなものか
などを知るだけでもかなり違ってくると思いませんか?
それがそのまま手法となることもありますから、とりあえず日々の売買記録をして振り返ることをおすすめします。
<関連記事>
新興株の割合が多すぎる
マザーズやJASDAQに上場しているような銘柄を新興株と呼びます。
新興株は全体的に時価総額が小さいので、その分だけ値動きが大きいですよね。
個人投資家は少額で値動きの大きな銘柄に触れるので新興株が好きな傾向にあるでしょう。
これは短期目線で売買を行っている個人が多いことにも起因していますが、個人的には新興株だけを触る必要はないと思います。
こちらをご覧下さい。
これはここ数年くらいの日経平均とマザーズ指数を比較した月足チャートです。
日経平均もNYダウと比較した場合に弱いとされていますが、マザーズ指数はその日経平均にも勝てないような状況ですね。
2018年からの落ち込みようは目を隠したくなるような値動きです。
だからこそ短期売買で上昇するタイミングを切り取ってくるのかもしれませんが、最初から大型株の比率を上げてポートフォリオを組めば良いと思います。
そしてそのポートフォリオは長期で持っていられるような銘柄を入れるように意識して、相場の潤いから恩恵を受けられるような状況にしておくべきです。
もちろん、日経平均が崩れればポートフォリオも崩れますが、だからこそ損切りなどの基準が明確になっている必要があるわけですね。
そもそも自分の大切な資産を使って株式「投資」をしているわけですから、少額な元手だろうと大きな元手だろうと長期的な目線も必要になってきます。
ちなみにTwitterで名前が挙がっている新興株のほとんどは仕手株です。
仕手株は個人投資家の買いを集めて高値で売り抜けすることが目的なので、必ず大きく下落しますよ。
そういった銘柄は短期でうまくやればリターンを底上げしますが、長期には向きません。
私もTwitter銘柄を触りますが、そればかりではなく安定した値動きを見せている株にも目を向けましょう。
元手が少ない
株の元手が少ないということはそれだけで大きなデメリットになります。
Aさんは30万で株を始めたようですが、株価の問題で市場にある銘柄全てにアプローチすることはできません。
30万円で買える株の中から儲かる銘柄を見つける必要がありますし、分割購入もかなりしづらいですよね。
複数銘柄にアプローチもできず、自分が触った銘柄が売買期間中に値上がりしてもらう必要があります。
他に大きく値上がりした株があっても触れませんし、銘柄の値動きが資金に与える影響も必然的におおきくなるでしょう。
30万円の資金で3000円の株を買う人と、3000万の資金で3000円の株を買うのでは、3000円の株価が2700円になった影響は大きく違うわけです。
株が儲からないとやめていく人はこういった元手の少なさが持つデメリットをわかっていないのかもしれません。
メンタル面にも大きく影響する要素なので、なるべく元手があった方が儲かる確率は高いと思います。
もちろん元手が少なくても大きく資産を伸ばせる人もいますが、基本的には元手があった方が良いです。
<関連記事>
「株は儲からない」を防ぐために大事なことは基本を継続すること
株で儲からない理由はいくつかありますが、基本的には
- どれくらい買うのかを決める
- なぜ買ったのかを明確にする
- どこであきらめるかを決める
- どこで売るのかを決める
- 結果どうなったのかを記録する
など本当に当たり前のことを決めて、それを継続的にこなしていくだけなのかもしれません。
スポーツでも勉強でもそうですが、長く続けていくためにはある程度の枠組みがないと難しいと思います。
- 毎日この練習メニューをこなそう
- 毎日この参考書を1ページずつ勉強しよう
- これが終わったら次はこれを継続しよう
とやっていくことでいつの間にか実力が上がっているという経験ありませんか?
私は子供の頃から比較的そうやって物事に取り組んできました。
テスト勉強も国家試験対策も、株も勉強もスポーツも習い事も仕事もそうです。
自分なりに基準を決めて、それに従って再現性高く行うことが何事も大切なのではないでしょうか?
私も最初は「株ってなかなか儲からないな・・・難しいな・・・」と感じていましたよ。
正直に言って今でも難しいですが、それでも少しずつ自分がわかる状況は増えているとも思っています。
現状で株は儲からないと感じている方も、ぜひ当たり前のことを継続して行ってみて、そのあとにもう一度儲かるかどうか考えてみてはいかがでしょうか?
きっと今よりははるかに株に対する儲からないイメージが薄れていると思いますよ。
まとめ
いかがでしたか?今回は株が儲からない理由についてお話しました。
私は何億も稼いでいる投資家ではないですが、それでも細々と株式投資を楽しんで続けています。
続けないとわからないことはあると思うので、
- 売買基準を明確にする
- 新興株ばかり触らない
- それなりの元手で始める
といったことを意識して、継続してみてはいかがでしょうか。
関連記事には
- スイングトレードとは?10年選手がガチ解説+おすすめ5銘柄紹介!
- 株の売り時を決める単純な考え方とそこに影響する5つの要素とは?
- 株の損しない買い方はすごく有名なのに実践できる人はほんの一握り
- 株で負ける人の3大特徴を実体験から紹介!手法ばかりに気を取られていませんか?
がありますのでご参考ください。それではまた!