どうも、ひげづら(@higedura24)です。
突然ですが、国内のテーマパークや遊園地で思い浮かべる所といったらどこですか?
私はやっぱり東京ディズニーランドとディズニーシーですね!
富士急ハイランドやユニバーサルスタジオジャパンも捨てがたいですが、やっぱり不動の人気はこちらでしょう!
私なんて子供が生まれてから好きになったにわかファンですが、国内には同じ想いを持っている方が多いのではないでしょうか。
そんなディズニーランドを運営しているのは「オリエンタルランド」という東証一部上場企業です。
株式投資をやっている方はご存じかもしれませんが、実は2019年にオリエンタルランドを100株持ち続けていただけで60万近くは儲けることができました。
この記事では
- オリエンタルランドの株で儲けた人が多かった理由
- 2019年の買い時はいつだったのか
- 今後の動向
についてお話しました。
オリエンタルランドの株を持っているだけで50回分の入場料以上が儲けたという驚愕の事実!
オリエンタルランドとは
まずはオリエンタルランドについて簡単にご説明しておきます。
オリエンタルランドとはアメリカのウォルト・ディズニーとフランチャイズ契約をして
- 東京ディズニーランド
- 東京ディズニーシー
などを運営している会社です。
ディズニーランドなどで販売されているキャラクターの著作権や版権に関しては全てウォルト・ディズニー・ジャパンが、アトラクションやショー企画に関しては米国ディズニーの子会社であるウォルト・ディズニー・アトラクションズ・ジャパンが担当しています。
外部参照リンク:Wikipedia|オリエンタルランド
設立は1960年7月11日で、事業内容は
- テーマパークの経営と運営
- 不動産賃貸
などとなっています。
テーマパークの経営と運営は有名ですが、不動産賃貸まで行っているのは驚きですね!
2019年3月期における売上高は5256億2200万円で、そのうちの純利益は902億8600万円となっています。
業績ハイライトを見てみると・・・
売上高も純利益も前年比でマイナスとなる年もありますが、着実に利益を伸ばしている企業と言えそうです。
ちなみに「事業をどの程度借金して運営しているのか」を教えてくれる自己資本比率は、
ここのところ75%前後を維持しており財務面も良好ですね。
また、上場企業の中には海外売上高が多い会社もありますが、オリエンタルランドは国内で利益を上げている内需株の代表格。
そういった外部要因の影響が少ない点も人気の秘密でしょう。
外部参照リンク:オリエンタルランド|業績ハイライト
配当と株主優待
株式投資では銘柄ごとに配当金や優待が定められていて、銀行金利よりも高い利回りを得ることができます。
ただし、オリエンタルランドの配当利回りは0.2~0.3%と決して高い水準ではありません。
一方で株主優待では「1デーパスポートをプレゼント」という特典があります。
枚数は保有株数に応じて、
のように増える仕組み。
オリエンタルランドの株主優待はかなり人気があり、それだけの目的で長期保有している人もいるくらいです!
入場料値上げの歴史とは
オリエンタルランドの収入源で重要なのは「ディズニーランドへの入場料」です。
実はこの入場料の値上げはかなり以前から定期的に続いています。
その推移を見てみると
- 1983年:3900円
- 1987年:4200円
- 1989年:4400円
- 1992年:4800円
- 1996年:5100円
- 1997年:5200円
- 2001年:5500円
- 2006年:5800円
- 2011年:6200円
- 2014年:6400円
- 2015年:6900円
- 2016年:7400円
- 2019年:7500円
と最初の3900円から7500円までなんと92%も値上がりしているのだから驚きですね!
ちなみに2019年の値上げ理由は
- 消費税増税への対応
- 新エリア、新アトラクション造設の費用
と言われています。
ディズニーランドに年に何回も通っている方からすると手痛い値上げですが、長期株主にとってはかなりの好材料と言えそうです。
株価に効いてきたのは2017年相場からですが、2014~2016年の3年連続入場料値上げが業績へ影響した面もあるのではないでしょうか。
入場者数の推移
入場料値上げの歴史を見て気になってくるのは入場者数の推移ですよね。
ディズニーランドへの入場者数はちゃんと増加しているのか見てみましょう!
2006年度から2018年度までの推移は・・・
外部参照リンク:オリエンタルランド|入場者数推移
こんな形で2500万~2700万人だった来場者数は3000万人規模まで増加しているようです。
ちなみに2018年度は2017年度比8%増加の3255万人と過去最高を記録し、2019年度の4~9月における入場者数も過去最高と順調な推移となっています。
入場料値上げに関係なくリピーターが増えていることも、株価にとってはプラス材料ですね。
オリエンタルランドの株で儲けた人は多い
ではここでオリエンタルランドの株価推移を見てみましょう。
2019年におけるオリエンタルランドの株式相場を一言で表すと「まさに上昇相場」という感じですね。
年末に失速した感はありますが、じわじわと上げ続けた結果は安値から高値まで58%の上昇率です!
具体的には約10700円の株価が17000円ほどになったわけで、100株保有し続けた人でも63万もの利益が出たことになります。
個人的にはオリエンタルランドを持ち続けることができた人は多かったのではないかと思っていて、その理由としては
- 大きな下落局面がたった1回しかなかった
- 35周年記念イベントなど来場者数が増える予想が比較的しやすかった
- 入場料値上げや来場者数推移に加え新アトラクション造設など材料もあった
ということが挙げられます。
オリエンタルランドで儲けたと聞くことが多い理由は日足チャートからもなんとなくわかりますが、大きく下げないに加えて急激に上げなかったこともポイントではないでしょうか。
特に年後半はローソク足1つ1つが小幅で、少し大きめの陰線が出てもすぐに同じくらいの陽線で切り返していることが特徴的ですね。
また、23年9月の株主優待のみ「18年9月から継続保有した株主にはワンデーパスポートを4枚追加」となっています。
これは長期ホルダーを増やす要因にもなると考えられ、株価の下支え理由ではないでしょうか。
買い時はいつだったのか
そんなオリエンタルランドの2019年株価推移において、買い時はいつだったのでしょうか?
チャートを見た限りでは・・・
図の赤丸部分のようなタイミングが比較的買いやすいところだったと思います。
例えば2019年5月の保ち合い抜けなんて絶好の買い場でしたよね。
そこから一度「ブレイクライン+中期線」となる押し目もありましたし、かなり買いやすい場面だったはずです。
その前後でもちょこちょこと中期線付近まで押しては反発を繰り返す規則性を見せていて、この規則性に気づいた人には何度も買い場が訪れた状況と言えます。
ただし、2019年9月だけは大きな下落局面となったのでふるい落とされたホルダーさんがいてもおかしくはありませんね。
とは言え、安定上昇している株を見つけたら、
- 規則性を見つける
- 規則性のもと売買を行い、できるだけついて行く
ということが大事ですね!
株価はどこまで上がるのか
記事執筆時点におけるオリエンタルランドの株価は・・・
こんな感じで少し潜り込んでいる状況ですね。
個人的には買い場に見えてしまいますが、皆さんはどうでしょうか?
9月における急落時の安値に並んでいて、ここから切り返してもおかしくないかと思います。
ただ上方修正が直近であったものの通期では減益予想で、PERも60倍と割高です。
多少切り返したところで利食いするか、直近安値割れで撤退するかといったところではありますね。
ちなみに、これはあくまでチャートだけ見て述べている話なので、もし長く保有していくのであればファンダ的にどうなるのかも考慮して買った方が良いでしょう。
オリエンタルランドの今後はどうなる
オリエンタルランドにおける今後の動向で気になっているのは
- アルバイトの正社員化
- ダイナミックプライシングの導入
です。
アルバイトを最大4000人正社員へ
オリエンタルランドは2019年2月に「テーマパークオペレーション社員」という雇用区分を新設すると発表しました。
これは現在1万9000人ほどいるアルバイトの中から最大で4000人を、園内の接客やオペレーション業務を担当する正社員として雇用するという試みです。
目的としては
- 新エリアや新アトラクションの増加に伴って人手不足が起こることを防ぐ
- 来場者数増加に向けた先行投資
といった面があるようで、多様な働き方を提示して人手定着を狙う流れと言えます。
期間は2023年3月期までとしていますが、この施策によって人件費などのコストがどうなっていくかは注目ですね。
ダイナミックプライシング導入
ダイナミックプライシングとは需要や季節に合わせてモノやサービスの値段を変動させる仕組みのことです。
例えば家電量販店であればコタツは夏に需要が減るから値下げしようとか、扇風機は冬に需要が減るから値下げしようといった具合ですね。
ダイナミックプライシングのメリットとしては
- 消費者:時期に合わせた価格設定がサービス向上となる
- 企業:顧客の需要に合わせた値段設定で利益増加が見込め、在庫負担も減る可能性あり
といった点があると言われています。
<関連記事>
国内の競合テーマパークであるユニバーサルスタジオジャパン(USJ)や、本家の米国ディズニーでも導入済みという背景があるようです。
ダイナミックプライシングは小売業界で話題となっているテーマで、一応は好材料だと思います。
しかし、まだまだ設備投資や仕組み作りなど課題を抱えている業界が多いのも事実でしょう。
オリエンタルランドもダイナミックプライシングの動向によって
- 人件費
- 減価償却時用
の増加を相殺できると期待されていますが、導入によってどうなっていくかはわかりません。
流れ的には導入されるのでしょうが、今後の動向に注目ですね!
まとめ
いかがでしたか?今回は2019年のオリエンタルランド相場によって儲けた人が多かった理由や、買い時はいつだったのかなどをお話しました。
オリエンタルランドには安定上昇の要素がチャートからも見て取れ、買い時も比較的わかりやすかったと思います。
今後はダイナミックプライシングや正社員雇用の動向に注目し、引き続き上昇相場が継続されるようなら買い場を見つければ良いでしょう。
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がありますのでご参考ください。それではまた!