どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式投資の世界にはリスクオンという言葉があります。
リスクオンを簡単に言うと「リスクを取って、ガンガン売買していこうぜ!」ということです。
例えば株式市場に関するレポートでも、
- 今はリスクオンムードが漂っていて比較的買いやすい
- 米中問題の影響でリスクオンムードが弱まった
なんて表現を見かけることがありますよね。
リスクオンの状態では日経平均株価などの指数も上がりやすく、投資家も楽観視する傾向にあると言えるでしょう。
しかし、実際にはリスクオンに対する考え方は真逆くらいに考えていた方が良いと思います。
この記事では
- リスクオンと言われる状況について
- リスク分散をしながら買う考え方
- リスクオンとリスクオフを真逆に考えた方が良い理由
についてお話しました。
株のリスクオンとは
株の世界におけるリスクオンとは、リスクを好む地合いや市場ムードのことを言います。
反対に、リスクを好まないムードをリスクオフと呼び、真逆の考え方となります。
例えば米中問題の悪化や地政学的なリスクが高まる出来事が起きた場合には、
- なんだか先行きが不透明になってきたな
- 値動きが大きい株や先物は手放しておこう
- その代わりに債券など値動きが小さいものを買おう
- 為替も新興国通貨は手放して、ドルや円を買おう
といったリスクオフの動きが出やすいわけです。
したがって株式市場は売られることになり、株を持っている人はそれなりに打撃を受けやすいと言えます。
反対に、市場が不安視していた問題が解決に向かいだし、地政学的なリスクが後退すればリスクオンムードが漂い買い戻しが起こりやすいです。
方向感が出ない保ち合い相場ももちろんありますが、基本的には現状がリスクオンなのかリスクオフなのかを考えていく必要があるのではないでしょうか。
リスクヘッジとは
リスクヘッジとは生じる可能性があるリスクに対して保険をかけておくという意味です。
例えば、地合いが悪化して保有している銘柄Aの600株に値下がりリスクが生じたとします。
市場はリスクオフですが、これがどの程度の値下がりを引き起こすかはわかりません。
しかし、自分の中で「大きな値下がりが起こるかもしれない」と思うなら
- 保有株の半分にあたる300株を手放す
- 300株を空売りして値下がりの影響を緩和する
といったことを行うわけですね。
実際に大きな値下がりが起こっても、リスクヘッジしておいた300株に関してはその影響から外すことが可能です。
その他にも先物を活用してリスクヘッジをする方法など色々なものがあります。
リスク分散について
リスクオンやリスクオフは突然に転換するものです。
前述のようにリスクヘッジを空売りで行おうと思っても、既に大きく値下がりを受けてしまっていることも多いでしょう。
そのため、基本的にはあらかじめリスク分散を行っておく必要があります。
このリスク分散は株に限った話ではなく、資産全体に言えることです。
例えば、株や債券をバランス良く保有することもそうですし、先進国や新興国をバランス良く保有することもそうでしょう。
元本割れリスクがある投資商品だけでなく、大きくは増えないけど着実に増えるものに投資しておくこともリスク分散の考え方です。
株式投資に限って言うならば、
- セクターを分散
- 時価総額規模を分散
- 内需や外需を分散
- 割安株と成長株に分散
などが代表的なものと言えます。
リスクオンとリスクオフはドル円にも影響しますから、例えば円高で恩恵を受ける株と円安で恩恵を受ける株の両方を保有しておけばリスクヘッジになるでしょう。
ただし、全面安では意味がないので、そこはキャッシュ比率でリスクヘッジすることも考えるべきですね。
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リスクオンとリスクオフは逆に考えるべき
ここまでの話では、
- リスクオン:株を買う時期
- リスクオフ:株を買い控える時期
という印象がありますよね。
しかし、実際にはこれとは反対の考え方を持つことが重要だと思います。
例えば、リスクオフでは株が売られるわけです。
株が売られるということは欲しい株が安く買える時期でもありますよね。
逆にリスクオンでは何もしなくても持ち株の価値が上がりやすいので、リスクオフで安く買っておいた株が軒並み上がってくれることもあるんです。
リスクオンで買った方がリスクが低いという考え方も確かにありますが、買えたとしても動き出しが遅い人も多い傾向はあるのではないでしょうか。
株価が上がりきってから買う人は本当に多く、その分だけ利益を減るんですよね。
であれば、あらかじめ欲しい株に対して買い出動ラインを決めて、そのラインを明確に下回り始めたタイミングで買う方が良いと思います。
あなたが本当に欲しい株はみんなが欲しい株かもしれません。
そんな人気株が明確に割安ラインを下回るにはリスクオフムードが不可欠ではないですか?
だからリスクオンで買うのではなく、リスクオフを利用して買うのです。
また、リスクオンの値上がりで売っておけばキャッシュ比率が増えますよね?
そのキャッシュを使ってまた次のリスクオフで買うことができる、というのがポイントです。
リスクオンがどこまで続くかはわからず、時には早売りもあります。
でもこの状況は負けているわけではなく、売買リスクが低い状況を繰り返している流れです。
ただし、日経平均株価など指数の下げ止まりと個別株の下げ止まりを確認する意識も必要ですね。
例えば赤枠であれば何度も窓開け下落を生じながら2番底を形成して、最後はアイランドリバーサルで底打ちしました。
青枠も何度も窓開け下落を生じながら赤枠安値まで到達し、そこから3回同じ安値で下げ止まりを見せて底打ちです。
いずれも窓開け下落が起きて、そこから窓開け上昇していますね。
外部要因の進展具合を加味しながらこういったチャートの変化に目をつけることが、リスクオフの中で買うためには重要でしょう。
また、買う株もなるべく散らして適度に分散してあげると良いですね。
まとめ
いかがでしたか?今回はリスクオンとリスクオフについてお話しました。
一般的にはリスクオンで買う考え方ですが、実際にはリスクオフで買うことが有効だと思います。
リスクオフで買っていたからこそ、その含み益を理由にリスクオンで買い増しできる側面もあるでしょう。
底打ち意識を持ちつつ、あらかじめ決めたラインで買えると嬉しいですね!
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