【出来高と株価の相関関係】天底におけるパターン分析編!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

出来高は株価に先行して動くという「出来高の先見性」は有名ですよね。

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ただ、毎回出来高が先行するのではなくいくつかのパターンがあります。

今回はそのひとつである「天井・底値圏の出来高増加が株価と相関するケース」についてご紹介しました。

よく見かけるパターンですので、覚えておくと良いでしょう。

    

出来高と株価が底値で相関するケース

まずは株価が底値圏に達した際に、出来高が増加して相関した動きとなるケースです。

こちらをご覧下さい。

これは3ヶ月もの間、株価が下落を続けたあと反発したチャートです。

ポイントは赤枠部分で出来高が増加していることでしょう。

下落が続くにつれて出来高が増加していることから売りが続いていると考えられます。

しかし一定の出来高まで増加するとあるところで出来高がしぼみ、その後は株価が反発していますね。

これこそが底値圏で出来高が先見性を示し、その後の株価が相関を見せるパターンです。

いわゆるセリングクライマックスとも考えられ、売りが出尽くしたところで株価が反発している流れでしょう。

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一定期間をかけて売りが放出されると、

  1. たくり線など底値示唆のローソク足の組み合わせ
  2. 十字線や寄せ線

が発生する変化も見られやすいです。

下落が何段かに分けて行われた後、出来高とローソク足にこういった変化が出てくれば売りが出尽くしたことを考え始めても良いでしょう。

出来高と株価が天井圏で相関するケース

出来高と株価が相関するのは底値圏だけではありません。

天井圏でも出来高と株価の相関が生じます。

これは6ヶ月ほど上昇を続けたあと、ダラダラと株価が下落して長期線を割り込んだチャートです。

天井圏では出来高増加が起きていますが、株価は上がれていません。

やがて大陰線で出来高が増加し、株価は下げ始めました。

天井圏で出来高と株価がこういった相関を見せ始めたら注意が必要ですので、ポジション調整や手仕舞いを行います。

ただし、長らく上げていたチャートは材料や業績、テーマ性などそれなりの根拠を持っている場合もあるでしょう。

そういう場合はある程度の調整を経たあとに復活上昇してくることもあります。

その際は最初の底値圏における出来高と株価の相関関係がヒントとなることもあるので、大きな出来高で下落したあとの変化を監視すると良いですね。

株価上昇中の出来高が値動きと相関するケース

株価上昇中は、出来高減少で推移することもあります。

例えば・・・

こんな形で、株価上昇開始の出来高から高値圏の出来高がどんどん減っていくケースです。

これは株価と出来高のダイバージェンスとも言える現象で、ある程度出来高が細ったところで下落することが多いでしょう。

出来高が少ないまま株価上昇を続ける動きは売り物が少ないとも考えられ、上昇パターンとも言われていることは事実です。

しかし、出来高は株価を動かすための燃料でもあるので、ある程度細るとそれ以上は持ち上げられないと考えています。

行き着く先は株価下落時の出来高増加で、下方向に出来高と株価が相関する動きです。

この例では赤枠内の出来高移動平均線が下向き推移していて、出来高はそれをずーっと超えられないまま推移しています。

その後は株下落に合わせて出来高増加という相関関係になりました。

こういった出来高のダイバージェンスから出来高増加の下げを見たら逃げる局面と考えられますね。

出来高移動平均線は直近の出来高推移を教えてくれるだけでなく、出来高水準の物差しとしても使えます。

日足であれば25日出来高移動平均線を表示しておくと、出来高の変化にも気づきやすいです。

場合によっては出来高移動平均線を複数表示してあげると、さらに早く出来高水準の変化に気づけます。

スマホでは表示できないこともありますので、PCツールで確認しておくと良いですね。

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まとめ

いかがでしたか?今回は天井・底値圏における出来高と株価の相関パターンの一つを紹介しました。

出来高と株価は底値圏や天井圏で相関する動きとなる場合があります。

株価と出来高がどのような推移をしているかチェックし、関係性に変化が現われたらアクションを起こしましょう。

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